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街中には知っていると便利な案内、知らない事で損している案内があります。

先日、東京の地下鉄に乗る際にタッチ部分が点滅していない改札に突っ込んでいく女性を見かけました。ICカードのサービスが提供されていない改札でPASMOを使用してもドアは開きませんが、女性はタッチ部分の点滅というルールを知らなかったのか、ためらいもなく改札に進んでドアにぶつかっていました。

  1. タッチ部分が点灯していなければICカードが使えない
  2. ICカードを読み取ってくれなかった場合は「ピピッ」と言わない

という2つのルールを知っていればこんな事は起きないのですが、残念ながらご存知なかったようです。

知らない人がいる探してみると他にも似たような事例がいくつか見つかりました。

  • 交差点の歩行者信号が青になった時に流れるメロディは東西と南北で変えてある
  • フォーク型に並ぶレジやATMは地面に案内が書いてある
  • 避難時に、白地に緑の誘導灯と緑地に白の誘導灯を両方見つけたら緑地に白の誘導灯に向かって逃げる

などなど。交差点のメロディが違うのは、そもそも目が不自由な方が迷わないようにするためと聞いたことがあります。地下道から地上に出て方向感覚がわからなくなった場合に目印にしやすいです。他にも衛星放送のパラボラが南西を向いている事を利用するなどいくつかの方法があるようです。(京都や神戸に住むと山の方向で東西南北がわかるようになります)

フォーク型に並ぶレジでは地面にその旨案内が書いてあることがほとんどですが、気付かずに並んでおられる方が多いですね(男性に多いように思います)誘導灯は出口そのものには緑地に白の看板があり、白地の看板は方向を示すだけだそうです。

なお、改札については使い勝手が改善する一つの提案があります。「コンビニのレジは音の高さが変えてある」ということをご存知でしょうか。混雑時のコンビニのレジに立つと「ピッ」というバーコードスキャンの確認音がかなりたくさん鳴ります。これが隣のレジと聞き分けがつかないと、自分がスキャンしたのか隣の人がスキャンしたのか混乱してしまい、いちいち画面を確認しなくてはならなくなります。ところが音を変えると、自分のレジのスキャン音を聞き分けられるようになりますので間違える心配がなくなります。コンビニでバイトしていた際なかなかこれに気付かない後輩が多かったです。(すべての店・レジで設定されているわけではありません)

電車の接触式ICカードの確認音は定期と非定期では異なりますが、隣り合う改札ごとに異なる音になっていることはありません。以前に一度、ピリリと鳴ったので自分がタッチできていると思ったら隣の人の音で、自分は読み取れていないという事がありました。これをコンビニのレジ方式にしたら便利になるのではないでしょうか。

改札は数多くありますので、1台おきに高低を変えるくらいでは間違いが減りそうにありません。また、初めて使う駅ではどの改札がどの音を出すのかわかりません。そこで。

  1. 左から順番にドレミファソラシドにする
  2. 改札を動物のデザインにして音を泣き声にする

あたりの案はどうでしょうか。もしかしたら既にそのような工夫がされているかもしれません。ご存知でしたら教えて頂けると幸いです。

なおこれに似た話では、telnetをいくつも同時に立ち上げる時には画面の色をそれぞれ変えておくということを個人的にやっています。

yohei

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山口 陽平

山口 陽平

国内SIerに勤務。現在の担当業務は資金決済法対応を中心とした資金移動業者や前払式支払手段発行者向けの態勢整備コンサルティング。松坂世代。

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