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Eee PCは5万円以内で購入できるゼロスピンドルの軽量モバイルPCとして間もなく日本に登場します。
オルタナティブブログでも林さんが既に取り上げておられますが、色々なところで話題になっていますね。海外では既に発売されていることから、海外の改造記事がニュースサイトに載ったりしており注目の高さが伺えます。
Eee PCは私の知る限りではEee PC 4G-Xという型番のみです。液晶も、CPUも、主記憶も、補助記憶も、すべてワンパターンの構成です。DellなどのPCはこちらがオーダーしたとおりにCPUやHDDなどがカスタムされるのに対して随分潔い販売手法であるように思います。
この潔さはT型フォードを思わせます。商学部・経営学部系の卒業生なら誰もが知っているT型フォード。世界で1000万台以上作られたと言われますが、Wikipediaで見たら1500万台とありました。驚きです。
T型フォードは単品種大量生産の恩恵を活かしてポーターの言うところのコスト・リーダーシップ戦略により大ヒットしました。誰もが欲しいと思うような商品であれば、高品質で安く作ればたくさん売れます。
Eee PCもそれと同じような戦略であると言えます。異なるのは市場の成熟度になります。T型フォードが売れた時代はまだ自動車が普及していませんでした。T型フォードを買うためにT型フォードを作る工場で働き、数年分働いた給料でT型フォードを買う、と言う人がたくさんいたそうです。
これに対してEee PCは既に飽和しまくりのPC市場に切り込んできます。そのため、ただ単に安いPCというのではなく、小型で持ち運びに安心なゼロスピンドルという性質を備えたPCを投入してきました。性能としては、YouTubeやニコニコ動画の視聴者の拡大と、ワンセグブームを受けた「外出先での動画視聴」というニーズにも応えたものである点も注目です。すなわち、狭いターゲットに対して十分な価格競争力を持った製品を投入するコスト集中戦略のお手本のような製品です。
なおこの戦略を用いた結果、数で市場が飽和してしまうことがあります。製品ライフサイクルが寿命を迎える前に新製品を投入してそれを切り抜けるわけですが、旧製品が売れている間はそちらの販売に意識を集中してしまいがちですので、気付いたらトレンドから取り残されていた、とならないよう注意が必要です。Eee PCであれば、燃料電池版、大画面版などの高機能版の開発や、携帯電話やデスクトップ分野の開拓、などがありきたりな方向性でしょう。
ちなみに私はMenlow+SSDの容量アップ+WindowsXP SP3の搭載可否+Linux版の販売+会社がデータセンター使用なのでPCを持ち込めない!など懸念事項がたくさんありますので待ちの姿勢です。くっ。
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