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私は名古屋出身ですので周りの影響から中日ドラゴンズを応援しています。今日は去年の第一戦から起算して5連敗からの勝利でした。嬉しいです。私はベンチ入りしている選手の半分くらいしか名前がわからないほどですので、かなりゆるいファンです。それでも試合を見ると展開に一喜一憂しながら応援します。今は亡き私の祖父もドラゴンズファンでした。考えてみると、名前が「ドラゴンズ」だというだけで祖父の時代と今とではナインも監督も全然違うのですが、祖父と私が同じく「ドラゴンズ」を応援していると言えるのもおもしろい事だと思います。

同じような話で、株式会社には3つのメリットがあると言われます。ひとつは株券を発行することで資金調達を用意にすること、ひとつは出資者に対して株券以上の出資責任を負わせないこと、そしてもうひとつは組織を存続させることです。この3点目のポイント「組織を存続させる事」というのは数々の歴史ある球団を応援することと共通点があるように思います。例えば友人に自作パソコンを組み立ててもらうと安くつきますが、その友人と連絡がつかなくなってしまったらサポートに困ります。それに対してメーカー製のパソコンはサポートがしっかりしています。現にIBMのパソコン部門はレノボに移管されましたが、Thinkpadが壊れてもそこで直してもらうことができます。

株式会社は社長や社員を入れ替える事で看板はそのままに営業を続けることができますし、いざとなったら売却したり合併したりすることで事業を存続させる事ができます。そのようなメリットにより、世の中には数多くの株式会社があります。つぶれそうになって、看板を残すために支援をお願いして回るという話はよく聞かれます。同じく、数年前に球団の合併や売却という話が沸き起こったときにもファンの方が「名前を残したい」というようなことを必死に訴えておられました。たしかに親会社がダイエーからソフトバンクになったとしても、ホークスという名前と「玄界灘の潮風にー」の歌は変わっていません。一般的なファンの方はダイエーのファンでなくホークスのファンですので、気持ちを途切れさせずに応援することができるのでしょう。

さて中日ドラゴンズと言えば今年53年ぶりの日本一がかかっています。落合監督が54歳ですので、監督が1歳の時から中日は優勝していないことになります。それを聞いてファンは「今年こそ勝つぞ」と言って応援するわけですが、私のように53歳よりも若い人が「今年こそ」とか「積年の大願を」などと言うのはおもしろいことだと思います。球団に名前をつけ、ユニフォームをつけ、何年ぶりの優勝とか、何回目の日本シリーズといった歴史をアピールする事で、見る側はいつの間にか80年あまりの球団の歴史をすべてひっくるめて応援しているんですね。確かに私がテレビを見ながら「勝てー」と応援しているのは落合監督が率いる07'の中日ドラゴンズなわけですが、「優勝しろー」と応援しているのは1936年創立から現在に至るまでの中日ドラゴンズの歴史であり、ひいては名古屋人としてのアイデンティティを確認しているとも言えます。いや、それは言い過ぎか。

いーぞーがんばれードラゴンズー燃ーえよドラゴンズー。
死ぬまでに一度日本シリーズの胴上げが見たいです。

yohei

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山口 陽平

山口 陽平

国内SIerに勤務。現在の担当業務は資金決済法対応を中心とした資金移動業者や前払式支払手段発行者向けの態勢整備コンサルティング。松坂世代。

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