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私が受験したときはソフトウェア開発技術者は年に一度の試験でした。

「新米SEの卒業試験みたいなもんだ」と聞かされていたのですが、
試験会場の平均年齢が思ったよりも高くて緊張した記憶があります。

ソフ開の試験は午前+午後1+午後2からなります。
午前は2時間30分で80問。
午後1は2時間で6問。
午後2は1時間で1問を解答します。

合格率は15%前後です。
システムアナリストやプロマネは例年7%前後ですから、
その倍以上ありますが、狭き門に違いはありません。
特に入社1年目の人にとっては、ここで合格しておくことで
内外に対するアピールポイントを増やすことができます。
来年の春に受かればいいや、などと思わずに
今秋の合格目指して勉強してください。

午前試験

午前試験は基本情報と似たような形式です。
コンピュータの仕組みの原理的なところを学ぶ
「コンピュータ科学基礎」を中心にして
基本情報よりもハイレベルな問題が出ます。
今更言うのもなんですが、明暗を分けるのは
基本情報でどれだけまじめに午前問題に取り組んだか、
であると思います。待ち行列なんて1,2問しか出ないからいいや、
という感じで虫食いで進めてくると、高度な知識を詰め込むための
土台が揺らぎます。もし試験2か月前の今の段階で
ソフ開の午前問題でどうしても50%の得点を取れないような場合、
一端基本情報の問題集を開きなおしてみるのも良いでしょう。
(経営などの分野は出ませんのでご注意ください)

午後1試験

午後1試験は時間との戦いです。
ネットワークやデータベースなどの問題が6問出ます。
過去問題集を見てみるとだいたい必ず出る分野と、
そうでない分野があることに気付くでしょう。
データベースとネットワークとアルゴリズムとセキュリティは
ほぼ間違いなく出ると言えそうです。
その中でデータベースはSQLや正規化の問題、
ネットワークはTCP/IPの問題ですので、狙いを絞りやすいです。
アルゴリズムは基本情報をクリアしている人で
SEの仕事をしている人なら問題ないはずです。
セキュリティは新しい技術が出る可能性が高いです。
と言っても浸透していない技術が出題されることはありません。
午前問題のセキュリティ分野の問題で、名前は知っているけど
仕組みがわからない、というセキュリティの用語があれば
内容を確認しておくと良いと思います。
午後1試験では、幅広く構えることが重要です。
SQLがまったく理解できていない等の理由により、
本番試験で大きな設問が丸ごと1つわからないような状況になったら
まず合格は望めません。

そのためには、午前試験に注力することです。
MTBFを求める問題で、MTTRとMTBFの関係を知らなかったらOUTです。
設問を丸ごと1つ落としたらまず合格できません。

そのレベルを突破したら、正規化を勉強すると良いと思います。
SEにとって、アルゴリズムも重要ではありますが、
正規化はシステム設計にとって非常に重要なものです。
余裕がある人はテクニカルエンジニア(データベース)の午後試験の
問題集を買って勉強すると良いと思います。
SQLは午後2でもよく出ますので一緒に学習すると良いと思います。

午後2試験

大きな問題が1問だけ出ます。
「アルゴ出ろーアルゴ出ろー」と唱えている方や、
「SQL出ろーSQL出ろー」と念じている方もおられることでしょう。
私のときは確かSQLが出たように記憶しています。

これはソフ開試験突破後に皆様が受けられるであろう、
アプリ・プロマネ・シスアナの高度3兄弟や
テクニカルエンジニア系の午後試験でも言えることですが、
長い長い問題文を上手に脳内に格納していく技術が問われます。

問題文の重要なところに線を引くというアドバイスは良く聞きますが、
色つきマーカーなどが持ち込めない状態でわかりやすく
マーキングを行うにはそれなりの工夫が必要です。
問題文の中でも、課題になりそうな点や、主キーになりそうな属性など、
すべて直線の下線では芸がありません。
それぞれに自分で意味を持たせて課題は波線、主キー候補は丸で囲むなどの
工夫があると良いと思います。

そんな受験テクニックっぽいことは嫌だと思われる方もおられるかもしれません。
そういう方は、自分の職場や市役所などに置いてある何らかの申請書を見てみましょう。
何気なく使っている申請書にも、右上に通し番号を振る場所があったり、
日付欄があったり、申請窓口に訪れた本人と申込者が違っても良かったりします。
このような帳票を、現実の業務でシステム化するときにはどのようにするでしょうか?
今使っている帳票をそのままにして、職員が紙媒体で確認後にシステム上に登録する、
というシステムがあります。e文書法などは施行されましたが、重要な書類は必ず紙媒体を保管します。
銀行の口座の申し込みや、戸籍関連の届出などは紙ですね。
それらをシステム化するときに、これは主キー、これは繰り返し項目だから正規化、
などの判断ができなくてはシステムになりません。
また、お客様から現行業務モデルについての説明を受けることがあります。
「原則、経理部が登録するが、年に1度は人事部も登録します」
というような「いかにも例外っぽくて問題になりそうな仕様」というのは
的確にメモを取っておく必要があります。

ソフ開の午後2試験では、そういった緻密さが問われているように思います。
問題文に現れる「関係データベースに格納するのに都合が良い項目/悪い項目」を見抜き、
忘れてはいけない例外的な処理を問題文の隅っこから忘れないようにし、
データベース設計やアルゴリズム設計に漏らさず反映する能力、それが必要です。

過去問題を中心に組み立てた受験対策の勉強方法が定着したことにより、
特に午後試験では難易度が無駄に上がってしまっているように思います。
中には「現実世界でこんなに複雑な仕様は滅多にないだろう」というものもあります。
しかし多くの場合は「こんなシンプルな業務モデルも整理できん奴が現場に出れるのか?」
というような問題です。たくさんの問題をこなすことはきっと現場でも役に立ちます。

進研ゼミのように「このお客様の仕様、ソフ開の午後問題で習ったぞ!」
などというおいしい状況になることはないと思いますが、
現実世界で仕様をまとめる格好の練習台であることは間違いありません。

そういうわけで、ソフ開の出願締め切りは8月28日(火曜日)20時です。
申し込まれる方はこちらへどうぞ。http://www.jitec.jp/

(関連エントリ)

yohei

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山口 陽平

山口 陽平

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