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Microsoft,HP,Oracle,IBM,Sun,UNISYS,etc...

日本国外の企業が多くなってしまいしたが、
F1やテニスやサッカーなどでこれらIT企業の広告をよく見ます。
国内の企業では日立や富士通やNECやNTT系企業などをよく見ます。
最近まで開催されていたテニスのウィンブルドン選手権では
毎年IBMがオンライン中継をやっています。
主審がPDAに入力したスコアがシステムに登録されて
インターネット上に配信されているようです。

IT企業の宣伝にはいくつかの方法があるようです。

Case Study:トヨタF1マシンの膨大な設計・シミュレーションを支えるEMCのストレージ製品
のような方法では、F1マシンの設計のシミュレーションにハード/ソフト/技術者を提供することで、
(そのF1チームが勝てば)大きな宣伝をすることができます。

システムのCMというと、なぜか日本では外人の俳優にオーバーリアクション気味の吹き替えをする、
という形が定着しつつありますが、テレビコマーシャルを放映して
メッセージを伝えるという方法もあります。

日経新聞やシステム系の雑誌に広告を掲載するという方法もあります。
TISの広告はいつもおもしろいので楽しみにしています。

システムの導入を決定するのは経営者層であることが多いように思います。
これらの宣伝の対象もそのような人々を想定したものでしょう。
しかしシステムを導入するかしないかのところは経営者層であることが多いですが、
どのような構成にするか、というところの鍵を握るのは営業やSEやコンサルだったりします。

そのせいか、たくさんの企業が集まる大きな製品発表会に行くと、
ものすごい種類のノベルティグッズをもらうことがあります。
かくいう自分も携帯電話に嬉しそうにHPの覗き見防止フィルムを貼っています。
SEにかっこいいシールやペンなどをあげるというのは
マスコミ広告と比べると直接的ですし、費用も低めでいい事尽くめのように思います。

と、いうことをエントリにしようと思ったのですが、もう2つほど気づいたことがあります。

1つ目です。「亀山モデル」ということを前面に押し出した広告があります。
シャープの液晶テレビ、アクオスです。
しかしシステムは「どこで作ったか?」というところが強調されることがありません。
化粧品やビールなどでは原材料がどうだということが強調されたり、
研究者や職人が広告に登場したりすることも珍しくありません。
しかし、システムの開発をやっているSEやプログラマさんが広告に出ることはありません。
これだけインドや中国の人が開発の現場に増えてきたり、
開発そのものを海外拠点でやったりするのであれば、
「ゼロを発見したインドで開発やってます」ですとか、
「純国産システムです」ということが強調されてもいいように思います。
例えば築地市場移転問題に揺れる豊洲にはいくつか著名なIT企業がありますが
豊洲で開発された「豊洲モデル」ということを前面に押し出したシステムを作ってリリースしたら……
特に誰も注意を払ってくれなさそうです。

2つ目です。基幹製品は利用者に露出しないことです。
WindowsのPCを起動するときには、2つのロゴを目にすると思います。
始めにBIOSのロゴでNECや日立やHPなどが表示されます。
次にMicrosoft Windowsの起動ロゴが表示されます。
そしてここからWordを起動すれば起動ロゴが表示されますし、
AcrobatReaderを起動すればAdobeの起動ロゴが表示されます。
ハードウェアでは、IntelかAMDのCPUのシールが端末に貼ってあると思います。
自作PCで無ければメーカーのロゴがあることでしょう。
しかし、データベース製品やWebサーバのロゴが表示されることはありません。
システムの起動画面で「このシステムはOracleデータベースにより構成されています」ですとか、
「このシステムは、Ciscoのルータにより配信されています」ということが
表示されることはありません。だいたい起動画面というのは
SIを担当した会社の名前が小さく出ていれば良いほうで、
多くの場合はシステムの名称+利用する企業の名称で構成されるように思います。

このエントリの最初のほうに記載したとおり、多くのIT企業が広告を出しています。
それらはシステムの導入を決定付けるような偉い人向けに配信されているもので、
利用するだけの人には向けられていないのかもしれません。
しかしテレビや新聞を通じて、利用するだけの人にも広告は届きます。
広告が届けば、「この製品は素晴らしい」というイメージも届いています。
システムの起動画面で「このシステムは○○+△△で構成されています」
ということを表示すれば、利用者は「CMで言ってた○○を使ってるのか。」と認識します。
うちの会社は社員のためにそんなに良い製品を使ってくれているのか、ですとか、
あんなにかっこいい製品を使ってる自分はきっと特別な存在なんだ(ヴェルタースオリジナル風)、
というように前向きに捉えてくれるのではないかと思います。

IT製品の広告費用の一部はユーザが支払うライセンス料からも出ていることだと思います。
せっかく高いお金を出して買っているのだからそのイメージも利用したほうが
お得なのではないだろうか、と思いました。

yohei

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山口 陽平

山口 陽平

国内SIerに勤務。現在の担当業務は資金決済法対応を中心とした資金移動業者や前払式支払手段発行者向けの態勢整備コンサルティング。松坂世代。

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