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    書評です。

    ハッピーボイス・トレーニング

    元テレビ朝日アナウンサーの山口容子氏が
    「良い声」について書いた本です。

    こちらがこの本の公式ブログになります。

    この本を選んだ理由なのですが、
    発行元であるソフトバンククリエイティブ社のサイトには
    以下のような書籍紹介がありました。

    声は、人と人をつなぐ大切なインタフェース。コミュニケーションの基本です。持って生まれた声帯は変えられなくても、発声や話し方はトレーニングで変わります。よく通る声で気持ちよく話し、誰からも印象よく見られたい…そんなご要望にお応えします!

    確かに声を出して話すことはコミュニケーション上、大切なことです。
    話し方、の本を手に取ってみても「主張したい点は繰り返そう」とか、
    「結論は先に言おう」などの、スピーチの構成の本ばかり。
    発声の本というのはそれに比べると少ないです。
    ですので一度しっかり読んでおきたいと思いました。

    システムエンジニアなら誰もが知っているであろう、
    OSI参照モデル。ネットワークを7層にわける例のやつです。
    簡単に説明をしますと、インターネットでwebサイトを見るにも
    大まかに以下の3つの役割分担があります。

       
  1. 例え日本と南極だろうと、間に張られた電話線、
            光ファイバー、無線LANなどを通して信号が伝わる    
  2.    
  3. TCPプロトコルやIPアドレスを利用し、
            目的の相手に正しいデータを送信する    
  4.    
  5. HTTPを利用して受け取った、HTMLという形式のデータを
            ブラウザが解析して表示する    

    このような仕組みで、遠隔地間におけるコミュニケーションが成立します。
    1があるから2が成立し、2があるから3が成り立つ、というものです。

    このモデルはしばしば、日本人同士の音声コミュニケーションにも例えられます。

       
  1. 発話者が声帯を震わせた音声エネルギーが
            空気の振動を介して聞き手の耳にまで届く。    
  2.    
  3. 日本語の発音に基づき、「あいうえお・あかさたな」などの
            声を発することで相手に「日本語の文章」を伝達する    
  4.    
  5. 聞き手は伝達された文章の論理構造を解析して、
            発話者が言いたいことを理解する    

    パソコンのLANケーブルが抜けていた場合、
    インターネットにはつながりません。
    日本語によるコミュニケーションでも同じです。

    相手が遠い、周囲がうるさい、という状況では
    コミュニケーションは成立しません。
    <聞こえない>からです。

    また、すぇdrftgyふじこlp;などという
    日本語でない音声を発しても会話は成立しません。
    <聞き取れない>からです。

    そして、論理構造がおかしい文章では、
    意思を正確に伝えることができません。
    <意味が分らない>からです。

    新社会人向けの研修や、ビジネスマン向けの本には
    この3番目の点について紹介したものが大変多いです。
    「頭がいい人、悪い人の話し方」という本が多く読まれるのも、
    皆さんがこの3番目の点を気にしていることの表れだと思います。

    しかし、皆さんそんなに美声で会話されているのでしょうか?

    私は発音に意識を向け、落ち着いた声を出したいと思っています。
    しかしプレゼンテーションなどに際しては、聞き手のリアクションを見つつ、
    次のスライドにつなげるべく心の準備をしながら、
    今のスライドで説明していないところはないか?などに意識を向けがちです。
    そうしていると、声がおろそかになってしまいます。
    年齢が若いということで、声がひっくり返ったり、むせたりすることが
    「意気込みの表れ」だと受け止めてもらえればいいですが、
    プレゼン慣れしていない若造だと思われてしまったらどうしようもないです。
    プレゼンは日々の動作を練習につなげることはできませんが、
    発声なら普段からやって、それを普通にしてしまうことができるはずです。
    意識しないでも良い声が出せるようになれば、プレゼンにも集中できるはず。

    そういうわけで、発声関係の本を読みたいな、と思っていました。
    (別に声優グランプリを買う、とかそういう方向ではないです)

    ものすごい前置きが長くなりましたが、こちらの本はHow To本です。
    「こうすれば練習になるよ」というところが本題なのですが、
    それをネタバレすると買って読む意味がなくなってしまいます。
    なので内容そのものは、すみません。禁則事項です。

    だいたいの内容を説明すると下のような感じです。

       
  1. 発声でよく言われるのが「腹筋を鍛えろ!」ですが、
            そういう基礎トレーニングのバリエーション    
  2.    
  3. うまく読めない文章は、こうすれば上手に読めるようになる、
            というノウハウ系の指導    
  4.    
  5. 日々の生活でこういうことに気をつけると
            ぐっと良くなるんじゃない?という技術    

    これらを身に着けることで、お客様の前で話す機会が多い人には
    大きなメリットがあると思います。せっかく良い内容を話しても
    声が悪ければ内容も伝わりにくいです。

    また、自分の声にコンプレックスがあり、つい声が小さくなってしまうとか、
    人に話しかけるのをためらいがちな人にもおすすめ、とのことです。

    私もこの本の内容を読みつつ、コツコツ実行する日々です。
    目指すところは、大塚明夫の「こちらスネーク。」または
    山寺宏一の「よお、遅かったじゃないか。(バキューン)です。

    これらは私の声と全然違います。実際に私が話す声を聞いた人がいたら
    「いや、自重しろ。」
    とつっこみが入ることでしょうが、目標は高く持ちたいものです。

   

        持って生まれた声帯は変えられなくても、発声や話し方はトレーニングで変わります。    

    と、山口容子先生もおっしゃられています。
    私もひとつ頑張ってみたいと思います。

 

 

   

    おまけ。公式ブログにはかわいい女の子のイラストが掲載されていますね。
    彼女の名前はマリさんと言います。自分の声と話し方を磨きたいと思っています。
    本人は気づいていませんが、超古代文明を築き上げた前人類の生き残りで、
    邪鬼眼の持ち主です。その声は一国の軍事力に匹敵する破壊力を持ちますが、
    危険すぎることから封印されています。
(嘘です。脳内設定です。)

    本書では、ほぼ全ページに渡ってマリさんが活躍します。
    しかもカラーページ付、それ以外は2色刷りです。
    確かに単色刷りではマリさんのかわいさは表現できません。
    眼鏡バージョン・髪アップバージョンもあります。
    他の登場人物に、大人の雰囲気ヨーコ先生と、マリさんの妹もいるよ!

    イラスト担当は野田みれいさんという方です。
    「もえたん」とか「まじかる将棋入門」とか「萌えよ!戦車学校」などを
    上回る(個人的比較)かわいさに、ひそかに満足しました。
私も危うく2次元への入り口の扉を開くところでした。あぶないあぶない。


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山口 陽平

山口 陽平

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