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本が好きな人にとっては、いい書店との出会いは重要なことです。携帯電話の使用を極力控えている私の時間つぶしは、主に読書と書店徘徊です。

行きやすい書店ではなく、センスのいい書店に行く

このコラムの筆者は、センスのいい書店の4条件を挙げている。

(1) 少なくとも週2回は新刊書が入れ替わる (2) 新書が選びやすい (3) 客層が知的である (4) くつろげる喫茶店が近くにある

新刊書の入れ替えが頻繁なことは、私も重視している条件です。業界用語でいう棚割り(本の配置)の巧拙は、一種の編集能力とも言えると思います。最善の棚割りを目指して、常に新刊書の入れ替えに余念のない書店は、センスが磨かれていくと思います。

個人的には、2番・3番の条件は疑問が残りますが、書店の店員さんが知的であることは重要だと思います。探したい本を見つけてもらったり、新聞に広告や書評が出ていた本のことを聞いてみれば、本に対する関心の高さが推し量れると思います。コラムの筆者もおっしゃっているように、コンビニエンスストアに求めるものと書店に求めるものは大きく異なると思います。

4番目の条件に関しては、最近は喫茶店併設の書店も増えてきており、ゆったりと試し読みができる空間は重要だと思います。

以前のコラムにも書きましたが、大型書店以外は、書店経営者の目利きを生かしたセレクトショップを目指すべきだと思います。書店の立地自体も利便性以外の要素(公園が近いとか、病院が近いとか)を持ち込むと、もっと面白い書店が増えるのかも知れません。
 

tsuji2005

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辻 俊彦

辻 俊彦

ベンチャーキャピタリスト。専門分野は、メディア系、ITサービス系。

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