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駅から投資先までの道は、必ずしも最短コースを通らないようにしている。いろんな道を通って新たな発見をする喜びもあるが、歩きながら考えると、いいアイデアが浮かぶので、集中するためには、車の通行を気にしなくていいように、歩道がきちんと確保されていて、幅が広く、人通りの少ない道を選んでいる。

距離的に最短の近道は、人通りも多く、歩道がないため車の通行を気にしながら歩くことになる。つまり、距離は最短で時間もかからないが、意識は車や人の通行に使うことになる。そういう場合に、時間は少々かかるが、考えたいことに意識を集中できるのと、どちらが効率的かは明白なような気がする。

近道を使うと早く着く訳だから、到着してからの時間を有効に使えば、両者は同じ感じもするが、本来やりたくない事(車や人の通行を気にすること)に意識を使わないことの効果は大きい気がする。また、最短コースを想定しないため、時間にゆとりを持って行動するので、時間に遅れることは殆どない。想定外で遅れそうになった時は、最短コースを使えばいい、ということになる。

同じ考えから、なるべくスキ間時間を埋めすぎないように心がけている。世の中では、スキ間時間を埋めるべく携帯やゲームが
流行っているが、何もしないことの効用は非常に大きい、と思っている。スキ間時間イコール無駄ということではなく、休息の時間であり、次のための準備の時間である。

実際に心がけていることとしては、
街中は、木々の緑や空の景色を見て、ゆっくりと歩く。
携帯やメールは、頻繁には使わない。
エスカレータでは動かない。
などなどです。携帯に出なかったり、メールの返信が遅くても、周りは、そういう人なんだ、と諦めて、対処法を考えてくれます。

急いでいる時に、タクシーは抜け道(裏道)を使いますが、距離は最短ではありません。渋滞していないことがポイントで、最短距離を目指して多くの車が集中する道を避けています。世の中では、最短ルートを見つけることがノウハウのように思われていますが、最短ルートは簡単に見つかるので、殺到します。効率性を追求しすぎると非効率に陥る、というのは、同じ理屈だと思います。本当の意味での効率性を獲得するには、みんなが知っている最短ではない、抜け道発想をすることが重要だと思います。

tsuji2005

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辻 俊彦

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ベンチャーキャピタリスト。専門分野は、メディア系、ITサービス系。

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