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何故セカンドライフは「きもい」のかは、特殊なものや例外的なものに対する認識のポイントをついたものでした。
「バービーちゃんとリカチャンの文化差異論だけでは浅い理解と考えられる為、真面目に検討することにしました。」
安易に日本人論や日本文化論に根拠を求めて、ITやネットで起こっていることを海外のこととしている論説は数多く存在します。常に日本人特殊論が展開されますが、日本人である前に人間なので、人間の本質に根ざした議論の方が生産的であると思います。
「古い一般常識や美意識に囚われている人々から見ればセカンドライフに「何か異様な・・・」と言う印象を持つ人々の方が普通だとも考えられます。」
内容が良くても、新しいビジネスがユーザを獲得できない背景は、人間の保守性にあります。豊かな社会ほど、前例墨守的な傾向は高まると思います。
「セカンドライフが「きもい」とかMIXIが「きもい」とは「セカンドライフやMIXIは社会を変える何か」と言う時代のシグナルでもあります。」
何となくの違和感以上に、「きもい」と言われることは、ギャップの大きさを表しています。ギャップの大きいコンテンツでなければ、時代を変えていくことはできません。体感してみて初めて、その心地良さは従来以上のものだった、という認識がなされ、「きもい」から「気持ちいい」に変わっていくのではないか、と思います。そういう意味で、ビジネスは継続することが重要です。改善を続けながら継続をしていくことで、ある日突然、ティッピングポイントが訪れるのだと思います。
「株主を無視せよ」――「LUNARR」にこもるサイボウズ元社長のイノベーション論は、久々に痛快に読めました。
「「『検索といえばGoogle』『データベースといえばOracle』『ワープロソフトといえばWord』というように、代名詞になるようなサービスにしたい。だって、それって、かっこいいじゃないですか」――米国でもエジプトでもインドでも日本でも、「コラボといえば?」と聞けば「LUNARR」と答える。そんな未来を創りたいという。」
かっこいい、という感覚は大事だと思います。今後、起業する方も、お金持ちを目指すのではなく、かっこいい人を目指して欲しいものです。Walkmanを生み出したSONYはかっこいいし、Appleもかっこいいですよね。
「ぼくはものづくりの人間だから、売り上げとか時価総額を上げることにはほとんど興味がない。ファイナンス屋にはなれないんです」
ものづくりの人間とファイナンス屋は、相容れないものがあります。起業家と株主が対立する所以でもあります。VCもビジネスを育てるには、株主の理屈から離れ、ものづくりの現場を知り共鳴する必要があります。
「シリコンバレーや東京で、資本金12億円で会社を作っても『だから?』と言われて注目もされない。でも松山やポートランドでやるとすごいと言われる。実際『オレゴニアン』という地元で最大の新聞に、一面カラーで載りました」
日本でも地方で起業する方が増えるべきだと思います。バラマキ行政の恩恵で、地方の方が起業する環境は整っていますし、地元の応援も心強いものです。サッカーや野球のチームが地方分散している流れが、ニュービジネスの世界でも起こるといいな、と思います。ネットの利点を生かすべきですし、交通網も発展しています。実際にやってみると、営業以外、東京のメリットはさほど大きくなく、特に技術系の会社は地方で起業し、東京には営業所だけを設ければいいと思います。
「『Web2.0』とか言うけれどむしろ『PC0.5』ちゃう? PCのワープロ機能をネットに置き換えただけ。無料だけどその分使いにくくて、安かろう悪かろう。そこに本当の意味でのネットの価値があると思えない。ネットじゃなければできない、PCソフトでは具現化できないものを作らないと」
PCソフトでは具現化できないものをネットで実現するのは、真っ当な考え方だと思います。どこでも使える分、ソフトの品質は我慢しようみたいな考えが一般的ですが、それを「PC0.5」と型落ちみたいに捉えるのは鋭いと思いました。
「訳のわからないものにリスクを取らないと、イノベーションは起きない」
私のわからない経営論に通じるものがあると思います。金融の役割は本来リスクヘッジ機能が大きいのですが、ファイナンス屋は自己保身が優先し、事業リスクを抑え込もうとします。本当の投資家の力量は、いかに事業家にリスクを取らせることが出来るかで決まる、と思います。
「日本企業の社長はみんな、株主と積極的に対話している。だがイノベーションを望むなら株主はむしろ無視すべき」
私の解釈に従えば、「株主の論理」は無視していいと意味だと思います。上場企業の場合、株主が多いので、一人一人の意見を聞く必要はない、という意味でもあると思います。最近は、事業を応援するファンド(ミュージックセキュリティーズさんの取り組み)も出てきているので、VCも事業家の視線に立ち、イノベーションを推進していくことが求められていく、と思います。
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