« 2012年10月21日

2012年10月22日の投稿

2012年10月23日 »

以前、とあるところでお会いした方が「いつか社長になりたくて、独立しました」と、満面の笑みで仰有られて、少し戸惑ったことがあります。落語の世界ではなく、実際にそういう方がいらっしゃるのだなあ、と驚いた記憶があります。
 
そういえば、もう無くなってしまった会社ですが、創業すぐに、まだ大した売上も上がっていないのに、立派な社長室を作っていた人がいましたが、もしかすると同じ心境だったのかも知れませんね。
 
前職のソフトバンクでは、グループ会社がたくさんあり、あちこちに社長がいたせいか、さほど「社長!」と呼び合う事がない文化でした。孫正義社長でさえ「孫さん」と気軽に呼ぶ社員がいたほどです。もちろん孫社長も「社長と呼べ」などとは言いません。気にせず会話は進みます。
 
僕自身、自社の人間から「社長」と呼んでほしくないんですよね。他社の人からも、できるだけ呼んでいただかないようにしています。少しでも親しくなると、お客様でも、そうでないお取引先でも、「社長はカンベンしてください」とお話しています。なんとなく、お尻がムズムズするというか、心地よくないのですね。
 
社長か、部長か、課長か、あるいは一般社員か、というのって、最終的には役割の違いだと考えています。もちろん僕は創業者であり、創業者、そして経営者としての責任があるわけですが、だから「僕は社長です」なんてどうでもよくって、イシン株式会社という会社のメンバーの一人であり、社員が気持ちよく仕事が出来る環境を整える役割を担った人間だということです。つまり、社長になりたくて会社を作ったわけではなく、やりたいことをやるために会社を作ったんですよね。スタートが違うというか。
 
最近、学生起業家に出会う機会も多いですが、どちらかというと僕の動機に似ている方が多いような気がします。あんまり「僕、社長になりたいんです」という言葉は聞かないですが、実のところはどうなのでしょうか。
 
どちらからスタートしたから、いいとか、悪いといったことではないと思います。最終的には、腹をくくれるかどうか、だけでしょうから。お仕事をご依頼くださるお客様に対して腹をくくれるか、採用する人に対して腹をくくれるか、そして会社を存続させるためのお金に対して腹をくくれるか。歯を食いしばるという言い方をする方もいらっしゃいますが、意味としては同じことでしょうね。

kumaboo

« 2012年10月21日

2012年10月22日の投稿

2012年10月23日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

大木 豊成

大木 豊成

スマートフォン法人導入コンサルティングのイシン株式会社 代表取締役。
著書に、iPad on Business、ソフトバンク流『超』速断の仕事術、ファシリテーターの道具箱(共著)がある。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
カレンダー
2013年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
tooki
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ