« 2011年10月6日

2011年10月7日の投稿

2011年10月8日 »

 小俣さんが「「リーダーはどう考えているのか?」と、お客さんに聞かれて答えられるか?」というエントリーを書かれています。小俣さんが書かれているのはプロジェクト内でのお話しですが、それだけでなく「あなたはどう考えていますか?」と聞かれて、すぐに答えることができるでしょうか?さらに、ビジネスにおいては、そこで求められる最善の回答をしなくてはなりません。

 いろいろな場面でお話しをしていると「大木さんはどう思いますか?」「意見を聞かせてください」と言われることはしばしば。それぞれの場面で、自分なりのベストアンサーをしなくてはなりません。いろいろと四苦八苦やってきた僕なりの考えは、こんな感じです。

分からないことは分からないとはっきり言う
 分からないのに、中途半端な回答をすることは、相手にとって何の役にも立ちません。それはかえって迷惑になりかねませんし、そういう回答をしている自分の成長にも役立ちません。その場逃れでしかなく、何かを解決するわけでもありません。分からないことは分からないと言い切り、知る限りの中でお話しし、さらに宿題でお預かりするなら、そのように伝えるべきですね。いつまでに回答できるか分からない場合も「いつまでに一報入れます」はきちんと伝える。

人の言葉を多用しない
 大勢の中で意見を順番に求められると「○○さんも仰有いましたが」「○○さんと同じです」と言う人がいますが、あれはいただけない。誰かと似た意見であっても、自分の言葉で話すべきだと思います。自分なりの意見を言ったところで、相手が「○○さんと同じ意見だ」と理解するのは相手の勝手。こちらは最大限、自分の言葉で伝える。つまり、自分の頭で考える、ということが大切なんですよね。

 先日の創発的破壊で米倉教授が仰有っていましたが、これから時代に必要なのはカリスマリーダーではなく(なろうと思ってなれるものでもないでしょうし)、プロフェッショナルだ、ということ。プロフェッショナルは自分の言葉で語ります。簡単なことであっても省略しない。そこが、これからの時代に必要なんだな、と感じます。

 さ、昨日はスティーブ・ジョブス氏が亡くなって悲しんでいた方も、今日は切り換えて仕事に臨まないと、スティーブから「みんなありがとう。さあ、そろそろ各自職場に戻ってくれ」と言われるのではないか、と思っています。残った僕たちは、悲しいことは心の隅に置き、次を考えていかなくてはなりませんね。そう自分に言い聞かせて動こうと思います。

kumaboo

« 2011年10月6日

2011年10月7日の投稿

2011年10月8日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

大木 豊成

大木 豊成

スマートフォン法人導入コンサルティングのイシン株式会社 代表取締役。
著書に、iPad on Business、ソフトバンク流『超』速断の仕事術、ファシリテーターの道具箱(共著)がある。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
カレンダー
2013年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
tooki
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ