« 2011年5月27日

2011年5月28日の投稿

2011年5月30日 »

 Appleのスティーブ・ジョブズ氏とナイキのマーク・パーカー氏(CEO)の対談で、興味深く感じたのでご紹介しておきます。興味深いというと、むしろ言葉が軽すぎるかも知れません。我々経営者は、これをやらなくてはならない、と背筋を伸ばして読む思いがした、というほうが適切な表現だと思います。

 
 フォーブスの記事で、こういうものがありました。「何かアドバイスがあるか」と尋ねるマーク・パーカー氏に対し、スティーブ・ジョブズ氏がこう答えました。

“Nike makes some of the best products in the world.  Products that you lust after.  But you also make a lot of crap.  Just get rid of the crappy stuff and focus on the good stuff.”

 ナイキには、世界的最高峰の製品がいくつかある。一方で、あまりよくない製品も作っている。あまりよくない製品を捨てて良い製品に集中するべきだ。

 
 我々ビジネスパーソンは、本来はこれくらいのことは理解しているつもりです。新しい製品、新しいサービスを始めるときには、必要とされないならすぐに撤退しよう、と考えているはずです。しかしそれが少しは売れ、あるいは利用され、それが一年、二年と経つうちに、自分たちの製品やサービスは社会に必要とされている、と思い込んでしまうことがあります。それは既に、時代遅れになっていても。
 
 Appleの製品は、時として先を行きすぎていると感じることさえあります。もちろん、全ての製品が爆発的に売れているわけではありません。先代のAppleTVのように。
 
 しかし、ダメなものに対する判断は早く、売れているものに集中し始める判断も早いのが特徴ですね。決してアップル信者とかいったことではなく。
 
 昨日、一昨日のセミナーで、高級ブランドの社長、そしてウエディング業界の方々とお話しをさせていただく機会があり、とても刺激的な言葉もいただきました。どんな企業にも、その企業のブランドがあり、そして経営者や社員のプライドがある。ブランドとプライドはとても重要なものであるのだけれど、ともするとプライドが邪魔をして、企業ブランドに傷をつけてしまいかねないのかな、と。
 
 ひと言では言い表せないのですし、きちんと咀嚼できたわけではないのですが、人やペットとは違い、愛着を持つべきは製品やサービスではなく、実は自社なのではないか、と感じた週末です。ご意見あれば、ぜひお聞かせください。

kumaboo

« 2011年5月27日

2011年5月28日の投稿

2011年5月30日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

大木 豊成

大木 豊成

スマートフォン法人導入コンサルティングのイシン株式会社 代表取締役。
著書に、iPad on Business、ソフトバンク流『超』速断の仕事術、ファシリテーターの道具箱(共著)がある。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
カレンダー
2013年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
tooki
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ