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 週末なので、気楽に読んでください。なお、あえてどこにもリンクさせていませんのであしからず。

 
 もう皆さんはご存じだと思いますが、先日とあるスポーツ用品メーカーの社員が、自社の店舗に来たスポーツ選手とその彼女(?)についてツイートし、そのツイートの内容があまりに乱暴であり、中傷的であったため、メーカーはお詫びをし、本人はネットで叩かれまくるということがありました。
 
 少し前には、ホテルレストランのアルバイトが、やはり芸能人カップルについてツイートするというトラブルがあり、そちらも同様に叩かれまくって・・・という状態。
 
 どちらも、本人たちが何を書いたか読みました。たしかにひどいですね。どういう教育を受けてきたのだろう、と疑ってしまいます。若いから、では済まされない。
 
 一方で、このよってたかってネットで叩きまくるという行為は、本当に必要なことなのでしょうか。やらないといけないことなんでしょうか。そして、叩いている人たちの多くは、自分の本名は出さない。自分は誰かは言わないけれど、本人たちの写真や経歴はどんどん晒していく。これってどうなんでしょうか。
 
 「バカは放っておけ」ではダメなんでしょうか。どうしても、やらないと気が済まないんでしょうか。相手がネットを利用できなくなるまで、ボコボコに叩きまくらないといけないんでしょうか。そうすれば満足できるんでしょうか。
 
 たしかによくないツイートではあった。でも、僕たちが直接被害を受けたわけではないですし、ましてや被害を受けた人たちがやっているわけでもない。
 
 なんか、もっと大きくなろうよ、って思ってしまいます。
kumaboo

 先日、明日香出版社でポッドキャストの収録があった際に、48歳からの人生のルール (アスカビジネス) という新刊をいただいてきました。明日香出版社のルールシリーズの中では、少しトーンの違う本です。

 この中に「みんなに好かれようと考えない」という項がありました。

 先日、あるところでの会話。その人の仲間の中で、彼女のいる人に告白したとか。告白されたほうから相談を受け「(今後もみんなで付き合えるように)うまくやってくれよ」と頼まれたとか。

 最近、日本の企業では360度評価を導入する企業が増えています。正しい評価をするための手法であるはずなのですが、この導入によって部下にモノを言えない管理職が増えているとか。嫌われると自分の査定が下がる、と考えるようです。

 僕個人的な考え方ですが、経営者や管理職が部下に好かれようとし始めたらあぶない兆候。結果的に好かれるのはいいことですが、好かれることが目的化してはいけない。むしろ、言うべきことをきちんと言える、ということが重要ですよね。

 ノマドワーキングも増える傾向にあるようですし、管理職はマネジメントがますます難しくなると考えられます。そのときに、「好かれよう」「嫌われないように」ばかり考える管理職はどうなんだろうか、と。

 部下ときちんと向き合い、本気で取り組み、言うべきことは嫌われても構わないから言う。部下も、それで上司が嫌いになるのなら、所詮その程度の部下。そう考えられる管理職が増えるべきではないか、と感じた週末です。ま、管理職だけではなく、部下も、新入社員も、ですね。

kumaboo

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プロフィール

大木 豊成

大木 豊成

スマートフォン法人導入コンサルティングのイシン株式会社 代表取締役。
著書に、iPad on Business、ソフトバンク流『超』速断の仕事術、ファシリテーターの道具箱(共著)がある。

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