管理職が「みんなに好かれよう」としたら終わり
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先日、明日香出版社でポッドキャストの収録があった際に、48歳からの人生のルール (アスカビジネス) という新刊をいただいてきました。明日香出版社のルールシリーズの中では、少しトーンの違う本です。
この中に「みんなに好かれようと考えない」という項がありました。
先日、あるところでの会話。その人の仲間の中で、彼女のいる人に告白したとか。告白されたほうから相談を受け「(今後もみんなで付き合えるように)うまくやってくれよ」と頼まれたとか。
最近、日本の企業では360度評価を導入する企業が増えています。正しい評価をするための手法であるはずなのですが、この導入によって部下にモノを言えない管理職が増えているとか。嫌われると自分の査定が下がる、と考えるようです。
僕個人的な考え方ですが、経営者や管理職が部下に好かれようとし始めたらあぶない兆候。結果的に好かれるのはいいことですが、好かれることが目的化してはいけない。むしろ、言うべきことをきちんと言える、ということが重要ですよね。
ノマドワーキングも増える傾向にあるようですし、管理職はマネジメントがますます難しくなると考えられます。そのときに、「好かれよう」「嫌われないように」ばかり考える管理職はどうなんだろうか、と。
部下ときちんと向き合い、本気で取り組み、言うべきことは嫌われても構わないから言う。部下も、それで上司が嫌いになるのなら、所詮その程度の部下。そう考えられる管理職が増えるべきではないか、と感じた週末です。ま、管理職だけではなく、部下も、新入社員も、ですね。
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