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「責任を取る」という言葉は古くからありますが、では責任って何なんでしょうか。一般的にサラリーマンの責任は、辞職程度しかないと言われていますよね。ま、辞職って重いんですが、それ以上はない、と。しかし、それって本当かな、と思っています。辞める責任もあるだろうけど、やり遂げる責任もあるんじゃないかな、と。
そして、責任と言ってもいろいろあると思うんですよね。日本ではいつしか、不祥事や問題が起こると、テレビカメラの前でゆっくり頭を下げる、というのが定番になってしまいましたね。あれをやると納得する人がいるということなのでしょうか。
先日、学生たちから聞いたなのですが、学生の活動の中で代表を担当したがる人が多いそうです。しかし、責任は取らないそうなのです。
しかしよくよく考えてみると、責任の取り方が分からないというほうが正しいのではないかな、と思うんですよね。責任ってなに?みたいな。そういえば、責任を取った大人を見ていないのかも知れませんよね。
今朝、学生が損得勘定に興味があるというツイートを拝見しました。損得勘定に興味があるのか、そこしか分からないのか。大人が、社会人の我々が、良い見本になっていないんじゃないか、と気になっている今日この頃です。
人材教育コンサルタントの田中淳子さん(@TanakaLaJunko)から、著書をいただきました。はじめての後輩指導―知っておきたい育て方30のルール
という本です。
部下や後輩の指導というものは、そもそも心構えが大切であり、指導というからには、きちんと指し示し、導くものではなくてはなりません。しかし実際には、部下には求めるけれど、自分はどうなんだという上司も少なくありません。
本書にも出てきますが、「部下が挨拶できていない」「ほうれんそうが」などと愚痴っている管理職の人が、自分は部下に声をかけられてもPCから目を離そうとせずに生返事、なんてことはよくある話ではないでしょうか。そんな上司が部下から信頼を得るなんて、まぁ無理な話ですね。
一方、最近では管理職になりたくない若い世代が多いと聞きます。「責任が重い」「仕事量が多い、残業が多い」「残業手当も付かない」そんな理由から管理職になりたくない、上を目指したくないとなってしまうのだそうです。
でも、これってね、部下が上を目指さない、部下が向上心がない、それだけの理由なんでしょうか。上司には責任がないのかな、と。上司がカッコわるいと、部下はその役職を目指したくなくなるんじゃないかな、と思うんですよ。
カッコいいの基準は人それぞれ。しかし、自分なりにカッコいい上司であろうという努力は必要なのではないかな、と考えています。
あえて具体例は書きませんが、カッコわるくはありたくないものです。
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