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 ベンチャー、あるいは中小規模の企業の経営者は、ほとんどGIGAZINEの記事に賛同するのではないでしょうか。でも、小俣さんが書いているように、少し気になるところが少しばかりある。
 ブラック企業とかまで書いている批評もありますが、僕はそこまで感じません。むしろ、思いが一つになっていないことに対する懸念には賛同します。しかし、そのことで誰それを解雇したということを、文章で残すことに疑問を感じました。
 小俣さん同様に、自分の勝手な感情をぶつけてもしょうがないので、この求人記事から感じたことを書きます。
 自分自身、もともとは思ったことを(良くいえば)素直に口に出す人間であり、場所が離れたところにあれば、メールで書くこともしばしば。でも、ワークライフの師匠から言われたことは、

「人を叱るときは、文章で書いてはいけない。それは何度も読み返すから」

ということでした。いやぁ、実にそうですね。文章で書いてはいけない、ということを、後で何度も実感することがありました。

 一方で、文章で残しておくほうが良いこともあります。お客さんとのやり取り、例えば金額に関すること、期間やスコープに関すること、誰が、いつまでに、何を、どうするといった分担のことなど、文章で残しておくべきこともあります。しかし、その中に誰がダメだとか、失敗したとか、出来が悪いといった批判的なことは残さない。
 文章、特にメールやネット上に残したことは、それを本人が知らなくても転送され、気分の悪い思いをすることになります。だから、文章では残さない。
 その逆に、人を褒めることは文章で残しておいても良いですよね。褒めていることは、本人の前ではなくても、後で転送されて

「なんだよぉ、褒めるんなら直接言えば良いのにぃ」

なんて照れてしまうかも知れませんが、悪い気はしないんだろうと思います。

 文章で残すこと。そんなことを思い出した今日この頃です。

kumaboo

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プロフィール

大木 豊成

大木 豊成

スマートフォン法人導入コンサルティングのイシン株式会社 代表取締役。
著書に、iPad on Business、ソフトバンク流『超』速断の仕事術、ファシリテーターの道具箱(共著)がある。

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