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木曜日は都内某所で会議を終えて、自宅に着いたのが21時半くらい。それからUstreamを見始めたのですが、孫社長のプレゼン真っ最中。よくまぁ仕込んだものだというくらい、プレゼン資料が用意されていました。それだけの思いを込めてやっていらっしゃることなのでしょう。
一方、佐々木さんはジャーナリストらしくとでもいうべきか、資料は無し。MacBook Airを目の前に置いて、淡々と泡を飛ばさんばかりに喋りまくる孫社長の話を聴いていらっしゃる。ときどき反論も交えながら。
個人的には、佐々木さんがもっと資料を用意した上で反論されるのかと思っていたのですが、そういうことは全然ありませんでしたね。
僕としては、インフラを整えるか、上のコンテンツを充実させるか、またまた学校教育の制度をどうするか、といったことは鶏かタマゴかの話であって。
コンテンツを充実させても、それを動かすインフラが不足していてはいけないわけだし、その逆もまたしかり。教育制度などは一朝一夕でどうこうなる話ではないし、民間企業の領域を超えているかもしれない。
そういうところで、今できることを一生懸命やろうということには同意です。
その議論はこれくらいにしておいて、孫さんが勝ったとか、佐々木さんが負けたというアンケートがあったようですが、そもそもナンセンスに思うんですよ。お二人の議論はそういうことではなかったと思うし。
ここではあえて書きませんが、討論後のインタビューで孫さんは、今まで触れなかったようなところまで踏み込んで答えておられました。それを聴けただけでも価値のあった時間でした。
最近好きなポッドキャストに、「ラジオ版 学問ノススメ」があります。ここ最近聴けずにたまっていたのですが、一気に聴きました。先週のものが作家の渡辺淳一さん。渡辺さんいわく、「最近の小学生は勉強し過ぎ。そんなヒマがあったら(笑)もっと人間関係を学んで欲しい」とのこと。確かになぁ、分かっちゃいるけど・・・ってところです。
その渡辺さんが最後のほうに仰有っていたのが、「もっと子供を褒めよう。褒めて褒めて、図に乗った人間が大きく伸びる。良い素養を持っていても、褒められないと伸びづらい」というお話しでした。
確かに、子育ても、部下の育成も、こと日本人は褒めることが上手ではないですね。たまに褒めたと思ったら、とってつけたみたいになったり。それではウソくさいですよね。
かくいう僕も日本人なので、褒めることが上手ではありません。子供に対しても、ついつい出来ていないところにばかり目がいってしまって。でも、冷静に考えるといいところって一杯あるんです。部下もきっと同じだと思うんですよね。
僕は褒めるのが下手くそだと自覚しているので、出来るだけ普段から人を観察するようにしています。ま、もともと人が好きなので、観察というと偉そうですが、よく見ているんですよね。見ているから、いいところ、悪いところが早めに分かる。で、褒めるべきポイントを探すんです。そうすれば、下手くそな僕でも、少しくらいは褒めることができるわけです。
渡辺さんも「もっと人を好きになって欲しい」という話をされていました。その「人」は、AさんとかBさんという固有名詞ではなく、「人間」のことです。もっと人間を好きになれば、誤解も少なくなるし、そもそもコミュニケーションミスによる問題なんてなくなっちゃうんでしょうね。
渡辺さんのお話を聴いたのは、かれこれ17年くらい前ですかね。ますますお話しに磨きがかかって、心豊かになれる気がしました。
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