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ご存じの通り、本日から日本経済新聞のWeb刊が登場しました。申し込みは順調であるようですが、僕が懸念していたのは申し込みのほとんどが、いま日経新聞を購読しているユーザーの「プラス1,000円」なんじゃないだろうか、ということでした。
ところが、伊藤洋一さんが日本経済新聞さんから聴かれた情報によると、約30%が紙面を購読していない「4,000円」を支払うユーザーだそうです。すごい比率ですよね。
ネットで新聞を読むということは、以前から行なわれていたことです。僕もITmediaを筆頭に、NIKKEI NET(現:日本経済新聞Web刊)、asahi.comなどを、ほぼ毎日読んでいます。が、有料版は初めてです。WSJも購読はしていませんでしたし。
その一方で、話題になったradiko.jpは、初日こそアクセス集中のせいか動きがいまいちでしたが、今日現在は順調に聴取できています。ラジオを聴く習慣をどう考えるかかも知れませんが、ながらで仕事が出来る人、主婦の方がアイロンをかけながら、といったユーザーが見込まれるのかも知れませんね。
コンポなどでラジオを聴けるかも知れませんが、特にAM放送をステレオで聴ける機器は、さほど普及していなかったように感じています。そう考えると、番組表も見ることができて、自在に放送局を選ぶことが出来るradikoは、重宝するように思います。特にAMとFMの分け隔て無く、ですからね。
大手新聞社である日本経済新聞、そしてラジオ局群(TBSラジオ、文化放送、ニッポン放送、ラジオNIKKEI、InterFM、TOKYO FM、J-WAVE)が目指すものは、何だとお考えになりますか?
トライアルかも知れません。ただ、大企業がゴールのない研究に挑むとは考えにくい。
僕は、我々ユーザーへの提案だと考えています。ライフスタイル、ワークスタイルのあり方を提案されている、ということです。
僕自身、ラジオは週末の朝に聴くか、車の中くらいです。土曜日の朝にInterFMから流れるハワイアンは、気分を快適にしてくれます。せいぜいそれくらい。それ以外は、ほとんど聴かないですね。AMに至っては、ほぼ皆無。あ、タクシーに乗ったときとか?そんなものです。
ネットニュースもITmediaを中心に、読みたいときに読むくらい。でも、たとえ1,000円でも支払うとプライオリティが上がるのだと思うんですね。新聞紙面と違って、一日に数度更新されますから、最新の情報を知ることができます。
現に、今朝5:34に報じられた「Google中国の検索サイト停止」というニュースの後、6:23に「 米グーグル、中国からの利用状況を毎日公開 当局の「妨害」を監視 」という記事がアップされ、8:49に「中国政府、グーグルを非難 「完全な誤り」」という記事がアップされており、この4時間ほどの間に3つの関連記事がアップされている状況です。
これは、読みたい人にとっては価値のあるものです。これを「無料は勘弁してよ」とも受け取れますし、さすがに無料は申し訳ないな、とは思います。
Web刊を有償化した最初から、トップに大きなバナーが貼り付けてあるのも、日経新聞の主張が感じられます。良いとか悪いとかではなく、主張ですね。分かりやすい。
僕たちがネットを使い始めて10年以上経ち、ブロードバンドが普及してからも8年以上経ちます。そろそろネットの使い方も、新しいものになってきて良いのかも知れません。ネットブックも普及しましたしね。
もちろん、大手メディアももっと先を考えての発表だとは思います。僕も、さらに先の活用方法を考えていきたいな、と感じた次第です。
Twitterを利用していると、どんどんTLが流れていくわけですが、そこに自分がどう関わっていくか、というところに面白みがあるのだと思っています。
実は昨日、茨城で植えた白菜が今ごろになって育ってきてしまいました。通常なら丸まっていくのですが、この季節なのでどんどん上に伸びてきてしまいます。とても美味しそうに見えないし、どうしたものかと思い、Twitterに投げてみます。
すると、オルタナティブブロガーの加山さんから、
@kumaboo 先日友達から同じ質問を聞きました。私の母曰く、大丈夫だそうですよ。小松菜みたいな感覚で。試したことがないので美味しいかどうかは保証できませんが。
という返事をいただきました。
その直後に、同じくオルタナティブブロガーの中村さんからも、
わたしなら…芯の部分は切り捨て、葉の部分を茹でて、冷水に浸して緑色を鮮やかにして、ごま油・めんつゆ・からしであえておひたしっぽく。
というご連絡をいただきました。
お二人のおかげで、伸びきった白菜を持って帰る気になるばかりか、美味しい食べ方まで知ることができました。
これは、いくつかの偶然と関係性があるのだと思います。僕が畑を見にいった後にTwitterに書き込み、たまたまお二人がその時間にTwitterを見ておられた。そして、加山さんはたまたまご友人から同じ質問を受け、お母さんに質問されていたんですね。だから、即答していただくことができた。
そしてカレー粉にもこだわる中村さんは、ご自身なりの調理方法を教えてくださったということですよね。
今回の件は、ブロガーとしての関係性から生まれたものだと感じています。一方で、Twitterだけの関係だからといって、決して何も生まれないということではないと思っています。自分がどれだけ、自発的にTLに関わっていくか、それ次第だということでしょうね。
ツイッターノミクスという本を読みましたが、この本で書かれている現金ではないプロフィットに相当する仮想通貨「ウッフィー」は、こういった精神的なものがたぶんに含まれているように思います。
もちろん霞を食って生きていくことはできません。どこに自分のバランスと満足感、納得感を置くか、なんでしょうね。
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