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もうみんな見た?リフレイン回ってる?
XP祭り2006でデビューし、関西でも二次会で大合唱を引き起こした名曲 "Dear XP" が、海外の XPer の頭のなかでも、ヘビーローテーションです。
「侍塊s」が演するこの曲、あれよあれよと楽譜ができ、レコーディングされ、PVとなり、さらに英訳までついて、海外でも話題になっている。
↓まだの方は、ぜひこちらをまず見てください。
http://www.youtube.com/watch?v=zpw8h4OGNxg
海外から、とってもいい反響も届いた。
「ケンジ、すげーよぅ。一日中、日本語の X---P---- Dear X--P– ってリフレインが頭の中でとまんないや。キャッチーなチューンだぜ。XP Fiesta って名前もいいね。本家の XP Days もこっちに名前を変えたらどうだろう!(Diana Larsen -- Agile Retrospectives)」
「ケンジ、こりゃーすげーや。気に入った!日本語アクセントで“XP”って言う練習をしてるよ。歌詞はプリントアウトして、机に張ってあるさ。誰か、英語のリミックスはもうやっちゃったのかな?(Cris)」
これは、海を越えましたね。XPは、日本語っぽく、「エックースピー」です。
最近、英語でブログを書きはじめた。
http://jude-users.com/en/modules/weblog/index.php?user_id=5
以下、その理由について。
ぼくは現在40歳で、後仕事人生は20年だと考えている。今の自分の能力不足の部分を修正する時間はなく、今持っている自分の強み、を最大限に活かしたい。プロジェクトファシリテーションの講演は、先日のXP祭り関西で49回となり、日本UNIXユーザー会での講演で50回目となる。多くの人に語ってきたことで、いろんな方と繋がることが出来た。また、XPJUG、オブジェクト倶楽部、要求開発アライアンス、デブサミはじめ、さまざまなコミュニティと繋がることで、ある意味、人脈のHUB、あるいはソーシャル・ネットワーキング・ステーション(あるいは、ケビンベーコン数的中心)になりたいと思っている。今回のXP祭り関西においては、Rubyコミュニティとも人脈距離がとっても近いことを認識した。
そして、もう一つのぼくの強みは、英語を話すことにあまり抵抗がないことだ。過去の米国で開催されたアジャイルカンファレンス(Agile Development Conference)でも、倉貫さんと組んでXP演劇をやり、「ベストプレゼン賞」をもらったりもした。お陰で海外にも人脈ができ、新しい会社、チェンジビジョンを設立したときも、Kent Beck, Alistair Cockburn, Mary Poppendieck, Jim Hightsmith という錚々たる方々からお祝いの言葉を頂いた。
もしかしたらぼくは、日本と英語圏をつなぐブリッジになり、日本のよい、もの、ひと、こと、を海外へ伝えることがミッションかもしれない。と、真剣に思っている。何か、内なる声、を聞いた。
まずは、仕事として、日本のソフトウェアをもっとしっかり海外でメッセージングすること。
チェンジビジョンはJUDEとTRICHORDという2つの製品を世に出したが、今後はこれらを持って海外へ出る。日本のソフトウェア技術の「粋」を、もっと海外でアピールしなければ。
それと同時に、すでに成功している例である、Ruby、について、さらに日本のアジャイル界で連携して推進し、アプリケーションを提示していくこと。日本の中でアジャイルやプロジェクトファシリテーションを実践すること、そして、それらを海外にプッシュすること。これらをやっていきたい。
ということで、まずは、まつもとさんとの会話の件を英語ブログにして海外メーリングリストで紹介、
http://tech.groups.yahoo.com/group/extremeprogramming/message/123082
XPとAgile本の歴史をマインドマップ化、英語ブログにして海外メーリングリストで紹介、
http://tech.groups.yahoo.com/group/extremeprogramming/message/122938
XP祭りのテーマソングのプロモーションビデオ(最高!)も、海外メーリングリストで紹介、
http://tech.groups.yahoo.com/group/extremeprogramming/message/122948
こういった活動を、しっかりやっていこう、と考えを新たにする。
ちなみに、この海外活動を自分のミッションと考えること、さらに自分の強みに目を向けること、を再認識することができたのは、XP祭り関西の牛尾さんとしゃけの演劇。
これだけ、「自分の強み」(笑い、ルックス、演技力)を有効に使いながら、伝えたいことを伝えようという姿勢に感動し、笑いながら涙がでた。ぼくも、「自分の強み」をしっかり活かした活動をしないとこの世に生まれた意味がない、くらいまでテンションが高まったのだった。
先日のXP祭り関西で、Rubyの設計者であるまつもとさんとお会いして、しばらく話す機会があった。その時に、LL(Lightweight Language)をAgile Languageと呼びかえる、というアイディアについて、少し話すことができた。実は、
Agileと呼ばれるXPを含む一群のソフトウェア開発方法論も、以前はLigth Weight Methodology と呼ばれていたのだ。Ruby を Agile Language と呼んではどうだろう。
この件に関して、英語でブログにしてみた。
http://jude-users.com/en/modules/weblog/index.php?user_id=5
元ネタは、機械猫さんのエントリ。
「4つの価値」を、プログラミング言語の視点から再構成している。
http://d.hatena.ne.jp/kikaineko/20060903
僕自身は、
プログラミング、も、ソフトウェアプロジェクト、も人間の活動だ。Agile と Ruby がともに、その活動を「楽しく」やろうとすることによって、あるいは、人間らしくやろうとすることによって、モチベーションや生産性を引き出そうとしていること
に、大きな共通点を見出している。
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