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2010年11月15日 »

 昨日のエントリーの続き。

 朝起きたらこんな記事がCNETにあがっていました。

Tomorrow's Miley Cyrus? A hologram live in concert!

 Technically Incorrectという連載で、著者はChris Matyszczykという、CNET Blog Networkのメンバー。つまり、ブロガーなわけだが、ついにCNETまで取り上げたというのは感慨深い。しかしこのタイトルは……悪い予感が……。

 マイリー・サイラスというのはディズニーチャンネルの「シークレット・アイドル ハンナ・モンタナ」で主演していた女の子で、いまや本物のトップアイドル。チケットが手に入りにくいことで知られている。そこで、初音ミクのホログラムライブに目をつけたのだろう。え、ホログラムライブ?

In the case of Japanese singing star Hatsune Kiku, the program in question is Yamaha's Vocaloid Synthesizing Technology.

日本人歌手ハツネ・キクは、ヤマハのVOCALOIDシンセサイザー技術のプログラムだ。

One wonders if, very soon, Miley Cyrus will decide that it's a bit of a chore to do a tour, so she will hold simultaneous concerts in 40 cities worldwide, at each of which her Crypton Future Media hologram will perform.

マイリー・サイラスがツアーするのに飽きたら、世界40カ所同時ライブをやることを考えるだろう。クリプトン・フューチャー・メディアのホログラムを使って。

 ……。

 ハツネ・キクというのもひどいが、ここでも同じ間違いが繰り返されているようだ。Sigularity Hubのホログラムうんぬんのくだりを引用して、そのまま書いている。これはどうにかしないといけないなあ。

追記:17時の時点で、名前については修正されたのを確認。まだ「ホログラム」だが、その技術的な解説について、正しいコメントがつけられている。

All the tech sites keep on calling it hologram. It is in fact a rear projection of a 2D image on a special glass panel made of 3 pieces of semitransparent glass! You can see the whole stage when it's completely lid up. It's VERY LOW TECH! But on the other hand, it does look stunning.

 いや、彼らの記事の訂正を要求するというのではなくて、本物のホログラムライブにしちゃうしかないかな、と。ホログラムはまだアニメーションをするのに十分な性能は出せていないが、そこはニコニコ技術部や産総研の技術を総動員して、国家の威信にかけて(笑)取り組んでほしい、と勝手に思うのだが。

 いまごろ、クリプトンには「あのホログラフィはいくら出せば作ってもらえるのか」といった問い合わせが殺到しているかもしれないですな。実際、一連の海外記事で取り上げられていたtripshotsさんにはホログラムの問い合わせがあったみたいだし。

 最初はハツネ・キク、その後は一貫して「Kune」と呼んでるのはなんとかしてほしいなあ。クーン? クネ? どう誤読したらそうなるんだよCNET。まさにその連載タイトル通り、「Technically Incorrect」な記事ではあるんだけど。コメント欄ではホログラムのくだりでさんざん突っ込まれていますね。

 で、さらにその後追いをしたであろう記事が、今度はExaminerから:

Japan's holographic anime-based rock star a threat to Miley?

 こちらの記事は、初音ミクの名前は間違っていないのだが、

Watching the videos, she looks like an anime character, and in fact, she is. Although not a series regular, she has appeared in anime.

 アニメからスタートしたと書かれている……。まあ、そのくらいは仕方ないか。

 あと、一連の記事の震源地であるSigularity Hubの記事についたコメントを、要約したツイートをまとめておきますね:

Videos of Japan’s 3D Hologram Rock Star Hatsune Miku in HD!

これから震源地であるSingularity Hubの初音ミク記事へのコメントを訳していこうと思う。#SingHubComment おお、すげーな。マクロスプラスのシャロン・アップルがようやくギグに現れたみたいだ
posted at 18:47:07

#SingHubComment ポジティブなレビューでよかった。日本は常軌を逸していることで有名だがミクもその仲間も大好きだ。食わず嫌いはダメだよ
posted at 18:48:38

#SingHubComment すぐにマドンナが自分の3Dホログラムを手に入れてすべての仕事を任せるようにするさ
posted at 18:50:30

#SingHubComment ミクをまだ知らない人がいるなんて信じられない。いっしょに歌っていたよ
posted at 18:51:26

#SingHubComment ミクがネコのコスチュームに変身するまでは何が起きているのかわからなかった(3番目のビデオね:みくみく菌)
posted at 18:53:00

#SingHubComment Gorillazの3Dプロジェクタライブとのどう違うのかよくわからん。Gorillazは本物のライブパフォーマーが歌っていて、VOCALOIDは本物のシンガーのサンプルを集めて合成してる。あとカートゥーンじゃなくてアニメキャラなのが日本的
posted at 18:58:08

#SingHubComment これは3Dホログラムとボイスシンセサイザーの組み合わせだ。本物の人間が歌詞を歌っているのなら理解できるがこれはただプログラムにタイプしているだけだ。リアルなものは何もない
posted at 19:00:04

#SingHubComment なんでVOCALOIDが問題になるのか。ショーン・キングストンみたいなAutoTuneバリバリのポップスターが成功していても問題視しないのにね。本物のパフォーマーだとしても、より音楽的に聞こえるようにソフトで加工されているのを聞いてるわけだし
posted at 19:27:48

#SingHubComment 日本のポップカルチャーからすれば予測できたことだ。怖れることはない
posted at 19:30:09

#SingHubComment 2語で言おう。シャロン・アップル http://bit.ly/9BopEs
posted at 19:32:23

これで終了 #SingHubComment くそったな日本め。俺たちがほしいのは装甲スーツだ。これじゃない。装甲スーツなんだ
posted at 19:49:23

 一方、この記事では、ファンが作った曲を仮想キャラが歌う、とちゃんと理解して、そこを強調している。ホログラムの誤解はあるにせよ:

Recent 3D Hologram Concert In Japan Sold Out! | LifeBytes

 これはさらにひどい:

Hologram Concert Sold Out in Japan: Hatsune Miku Is No Science Fiction (Video)

 「彼女はセクシーでブロンドのロックスター。だけどホログラム。このセレブホログラフィはクリプトンによって開発されたもので、その人気上昇を当て込んで初音ミクで儲けようと考えた同社は生バンドをつけて日本中をまわるツアーを企画」だってさ。ブロンドって、ビデオ見てないだろあんた。

関連記事:
初音ミクの海外記事、キーワードはCreepy(キモい)、Holographic(ホログラフィ)、3D

koya

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松尾 公也

松尾 公也

Mac誕生前夜の1983年業界入り。
PC Magazine、PC WEEK、MacUserなどを経て、IT業界の裏道を歩みつつ現在に至る。

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