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 日本発売が延期されたりWi-FiとかBluetoothとか使っちゃいかんみたいな話がでたりとか踏んだり蹴ったりのiPadですが、そんななか、漫画ビュワーとしてのiPadがどうなっているのか調べてみました。ここでは非実在iPad青少年に使ってもらうことにします。

 現在、iPad専用のマンガビュワーとしては、Marvel Comics、Star Trek Comicsなどがあります。


Startrekcomics

 これはStar Trek Comicsのサンプルですが、どちらもAppleのアプリ内課金の仕組みを使っており、アプリから離れずにコンテンツのダウンロード・購入ができます。

 しかし、日本の漫画家による作品でiPad最適化されたものは1種類しかありません(ほかにあれば教えてください)。

 それは、ソフトバンククリエイティブが出しているハーレクインコミックス。無料のもの、有料のものが何点か出ていますが、残念なことに英語版のみ。日本では売っていないので当然ですけど。

 これはiPhone版で出ているハーレクインコミックスの単体アプリをそのままiPad対応にしたもの。画面が大きくて読みやすい。エンジンはYAPPAを使っています。ページは1つずつ移動、サムネール表示からの移動。見開き表示はなし。横画面にすると、拡大される。

 日本でのiPhone版と同じく、前編を無料で、続きを有料でというパターンでいっていいます。後編の価格は450円。iPhone版が350円なのでやや割高。

 この画面は、To Mary Mr. McAllister(App Storeへのリンク)という村田順子作画のコミックス前編。

Harlequin1


Harlequin2

 ここだけで終わるのもなんなんで、iPad最適化されていないiPhone版コミックビュワーがiPadでどうなるのか、非実在iPad青少年に試してもらった。

 いま注目しているのは、ボイジャーの理想書店でダウンロードできる、電撃大王GENESISという季刊漫画雑誌。これが576ページという超ボリュームで、質の高い作品を取り揃えているのに、期間限定で無料でダウンロードできる。これをiPadで使うとどうなるのだろう。

 理想書店のビュワー「理想BookViewer」(App Storeへのリンク)は、ボイジャーとセルシスの共同開発によるT-Time Touchエンジンが使われている。画面上部を下にスライドするとメニューが現れて、1ページずつの移動、サムネイルからのチャプター移動ができる仕組みだ。1つ前の画面に戻ることができる機能が便利。

Dengeki1


Dengeki2

 コンテンツを購入するには、理想書店のサイトにログインしてカートに入れ、ダウンロードする。決済方法はクレジットカードとWebMoneyが使える。購入が済むと、「わたしの本棚」というコーナーにコンテンツが表示されるので、そこからダウンロードすると、Safariかr理想BookViewerにアプリが切り替わり、アプリへのダウンロードが開始される。

 iPadの2倍拡大モードを使っても画面はきれい。操作感も良好なので、このままiPad化しちゃっていいんじゃないかなあ。ただ、コマース部分はアプリ内で完結していたほうがいいと思う。いまならアプリ内で処理できるのでは。それとも決済部分をアプリ内でやっちゃうとリジェクトされるとかの政治的理由でもあるんだろうか。

 次に、eBook/JAPAN。ebiReader(App Storeへのリンク)というアプリを使う。

Ebireader1

 見開き表示に対応しているのがポイント高いですね。iPhoneでは実用的じゃないけど、iPadならば十分にアリ。

Ebireader22

 ただ、eBook/JAPANの場合には、トランクルームという不可解なシステムがあって、サイトで購入したものがいったんトランクルーム(別途ログイン&会員登録必要で期間更新の期限付き)に収納され、そこからアプリでダウンロードするという仕組み。登録できるデバイスは2つまで。MacとiPhoneとiPadってのはできない。

 iPadではさらに問題がある。iPhoneだと、SafariでeBook/JAPANサイトにアクセスするとiPhone最適化表示になって、ダウンロードもうまくいくんだけど、iPadではブラウザチェックがPCとして認識されてしまうため、うまくいかない。

 だから、iPadr単体で購入はできないというわけ。いったん別のマシン(PC、MacかiPhone)で購入して、それをiPadのebiReaderからダウンロードすることになる。これがかなり残念。

 eBook/JAPANはコミックスの品揃えは日本一、いや世界一のはずなので、ここはぜひ使い勝手を上げてほしい。まあ、いまはiPad版じゃないわけですが。

 これも、トランクルーム、ストアをぜんぶビュワー側に入れてくれ、と希望を出しておきます。いやまて。アダルト系コンテンツをアプリで見せてしまうとリジェクトされるからか。なるほど理解。Kindleもそういう理由でストア部分を「制限のない」Safariに持たせているのか。

 あとは、KindleのiPadアプリでも読めるマンガがあります。

Kindle初の日本語マンガはいかにして誕生したか――電子書籍出版秘話

 「青空ファインダーロック」はハードウェアのKindle用に販売されているものですが、当然iPhone版、そしてiPad版でも読むことができます。

 購入はSafariに遷移して、米国AmazonのKindle Storeで購入。そこからデバイスとしてiPadを選びWhispersyncを使って同期すると、すぐにKindleから読める。

 残念なのが、画面サイズがちょっと小さい。面積では半分も使っていない感じ。ピンチ操作で拡大もできるんだけど、次のページに移動するにはいったんクローズしないといけない。ここはコミックビュワーとしてはかなりイマイチ。ページめくりエフェクトがあるのはいいんだけどな。

Kindlecomic

 以上、非実在iPad青少年から報告受けた情報に基づき書いてみました(というdisclaimer)。

koya

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プロフィール

松尾 公也

松尾 公也

Mac誕生前夜の1983年業界入り。
PC Magazine、PC WEEK、MacUserなどを経て、IT業界の裏道を歩みつつ現在に至る。

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