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“ズーンビスタソシアルクラブ”というバンドもあるくらい(うそです)、「社交」を前面に押し出しているZuneですが、そんなに音楽プレーヤーで社交したいかなあ、という疑問を持っています。そこで見つけた卓見。
webdogのジェット☆ダイスケ氏によるエントリー「iPodのイヤホンは涼宮ハルヒになる手段である」ではiPodをこう説明しています。
iPodというのは何かというと、自分の趣味がパンパンに詰まった箱なのです。言い換えれば自己投影の装置であり、そう考えれば裏面が鏡面加工になっている訳も理解できます。
iPodのイヤホンを耳に接続するだけで自閉回路が完成します。
ラッシュ、隣との近過ぎる距離、席に座れない……。わたしたちが電車の中でiPodを使うとき、完璧にカスタマイズされた自分だけの世界に入り込むことで、目の前の不快な事象から逃れることができます。コミュニケーションだらけのPC、携帯の世界とは隔絶された世界がそこにはあります。
iPodを中心とした音楽プレーヤーが、外のノイズを排除し、自分の世界に没頭するためのデバイスだと位置づけられるならば、Zune to Zuneの楽曲貸し出し&アフィリエイト機能を中心に据えた「ソーシャル」キャンペーンが成功することはないでしょう。
iTunesやiPodにこうしたソーシャル機能がないのは、「iPodにコミュニケーション機能を持たせてはいけない」というスティーブ・ジョブズの強力なディレクションがあるからではないでしょうか。そういや、iPodのPodは閉じこもるための「ポッド」だし。
iPhoneが登場したら、また違ったコンセプトが登場するのかもしれませんが。
Zuneが成功するとしたら、Wi-Fi機能なんかではなく、定額サービスに最適化された初めてのサービス/ハードウェア/ソフトウェア一体型ソリューションとしてではないかな、と思っています。
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