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2006年2月8日の投稿

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 あんまりiPodばかり話していると、あなたは音楽のファンなのか、iPodのファンなのか、と問われてしまうらしいのですが、それがこのブログのテーマであるんで、書いてしまいます。「記者泣かせ」夜中のApple新着ニュース、今回は、shuffleの値下げとnanoのローエンド(1Gバイト)登場であります

 ちょうど今日、どのiPodがいちばんいいのかと聞かれて、「shuffleとビデオiPod」と答え、shuffleに至っては「5本くらいベルトにはさんでおきたい」とまで主張していたのですが、この発表で、やっぱりshuffleは2本くらいあってもいいかな、なんて思っています。

 iPod shuffleが7900円ということは、2本買ってもnanoの1Gバイト(1万7800円)より2000円安い。容量は同じ。ついでに重さもほぼ同じ(shuffleを2つのほうが2グラム重い)。

 shuffleの最大の弱点は、表示部分がないことです。また、複数のプレイリストを切り替えて聴く、といったこともできません。だから、ポッドキャストと音楽をそのときの気分でスイッチするなんてことはできないのです。

 そういう人は、shuffleを2台買えばいいんです。片方はポッドキャスト専用。片方は、最新の音楽専用。iPodと「その他の」音楽プレーヤーが大きく違うのは、プレイリストのカスタマイズがとことんできる、というところにあります。

 たとえば、わたしはいま、モーツァルト生誕250周年記念でモーツァルト月間に突入し、 “Mozart 250 (iTunes Exclusive)”というアルバムを聴いているのですが、こんなスマートプレイリストを作ることができます。

名称:まだ聴いていないMozart 250
条件:以下のすべてのルールに一致
・アルバム名がMozart 250 (iTunes Exclusive)である
・再生回数が0である
・上限512Mバイト
・選択方法:最も以前に追加した曲

 そうすれば、512Mバイト版iPodいっぱいに、まだ聴いていないMozartオムニバスアルバムの曲を収録することができるのです。

 そして、聴き終わったら、shuffleをMacに差してiTunesをアップデートすれば、iTunes側のプレイリスト「まだ聴いていないMozart 250」から、shuffleで聴いた曲が取り除かれます。このプレイリストを使って、その次の曲から聴いていけばいいのです。もちろん、iTunesでは聴かないで、次の外出時にiPodを持ちだすときにアップデートすれば、聴いた曲はshuffleから外され、新しい曲が加わります。

 iPodのいいところは、この一連の流れがすごく自然なこと。コンテンツへの関心が高く、音楽をできるだけ手間をかけずに聴きたい、という人のためのものだと思うのです。スマートプレイリストは、そういう人たちのためのもの。これがあるから、わたしは120Gバイトのライブラリから、「きょうはどういうふうに聴こうか」と楽しみながら音楽を取りだすことができるのです。

 iPodは5年の歳月をかけて進化し、やっとここまで到達しました。今回は単なる値下げですけど、ただの音楽ファンが手を出しやすくなりましたよ。

 あ、shuffleだけじゃなくて、nanoも十分安いです。1Gバイトじゃ足りないという人がいるかもしれないけど、スマートプレイリストがある限り、容量の問題はたいしたものじゃないんです。容量なんて飾りです。偉い人にはそれがわからんのです。

koya

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プロフィール

松尾 公也

松尾 公也

Mac誕生前夜の1983年業界入り。
PC Magazine、PC WEEK、MacUserなどを経て、IT業界の裏道を歩みつつ現在に至る。

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