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ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

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2008年は、モバイル分野で大きな進化があった年だったのではないでしょうか。この1年間を「ユビキタス2.0」のカテゴリの自分のブログから少し整理をしていきたいと思います。

1月の時期には、2008年のモバイルの動向を考える記事をいくつか書かせていただきました。「カスタマイズド携帯が登場する(1) --コンシューマ編」では、ケータイ・ウィジェット(ガジェット)の内容を書かせていただきました。ドコモの冬の新商品からウィジェット機能がついてきており、携帯電話からも当たり前の利用できる流れになっていくでしょう。 

また、「カスタマイズド携帯が登場する(2)--ビジネス編」では、モバイルSaaSの流れやGoogle Androidの登場をテーマに書かせていただきました。今はかなり本格的な議論になっており、わずか1年の間にここまで進展していることに驚きを感じています。

1月13日には、「Eee PC日本上陸のインパクトは・・」、1月17日には、「アップル「MacBook Air」、ASUS「Eee PC」等多様化するモバイルノートPC」等モバイルノートPCについて書かせていただきました。ネットブックの登場は、それなりのインパクトが出てくると感じていましたが、ここまで伸びてくるとは予想外でした。 

1月22日には、「新幹線の中で無線LANが使えるメリットと新たなビジネスモデル」を書かせていただきました。先日のニュース記事でも東海道新幹線でNTTコミュニケーションズ等がHOTSPOTで提供するというニュースがありましたが、新幹線の中で安定した常時接続が利用できる時代がすぐそこまで来ています。

1月25日には、「ドコモとGoogleの正式提携で気になるiPhoneとの関係」を書かせていただきました。当初ドコモがiPhoneの提携に積極的な印象を持っていましたが、この時期ぐらいから方向展開を図っていたのかもしれません。 

1月29日には、「グーグルが目指すモバイル革命」を書かせていただきましたが、グーグルのモバイルへの戦略が急速に加速した時期でもあったような気がします。GoogleのシュミットCEOは1月25日の世界経済フォーラムで、モバイルWebがもたらす「とてつもない革命」を表現していたことが印象的でした。

1月30日には、「「922SH」を見て電子辞書がネット端末になればおもしろいと思った」で書かせていただき、キーボード型のモバイル端末の登場を期待する記事を書かせていただきました。昨今、QWERTYキーを搭載したスマートフォンが登場しており、外出先から長文を書くといった流れはさらに増えていくことでしょう。

2月8日には、「ドコモの“反撃”が始まったかと思われたが4位に転落」と書かせていただきました。後に事業戦略を大きく変えていくことになりますが、ドコモはこの時期は、何か迷走しているような印象を持ちました。4月9日に、「ドコモ2.0はどこに行ってしまったのか?」を書かせていただきました。4月18日に「新ドコモ宣言」をだし、大きくイメージ転換を図っています。 

2月12日に、「MicrosftとYahoo!とGoogleそしてApple等の動きで進化するモバイルプラットフォームビジネス」を書かせていただきました。特にこの時期が日本の携帯の「ガラパゴス化」という言葉で揶揄されるケースがありました。海外勢の進出で日本の携帯事業は舵取りの変革を迫られた時期であると言えるでしょう。2月18日には、「次世代の鍵を握るのは端末メーカー!?」を書かせていただきましたが、携帯電話事業者から携帯端末メーカーが主導権を握る時代へとシフトしようとしています。3月24日に、「日本の携帯事業はAndroid採用と第4世代で世界市場に再チャレンジできるのか?」で紹介したように、携帯事業は、ガラパゴスで取り残された日本が再チャレンジできる環境であると考えることができるという意見を述べさせていただきました。

3月4日に、「Intel Atom搭載のウィルコムのWindows Vista端末に期待」を書かせていただきました。日本で始めてAtom搭載のモバイル端末がウィルコムから登場することは、大きな話題となりました。気になったのは、バッテリーの持ちが少なかったことです。個人的にはシグマリオンのような端末が好きだったので、多少イメージは違った感じでした。 

4月3日に、「レコメンドするサービス」を書かせていただきました。11月にドコモから「iコンシェル」をいうサービスを提供しました。秘書的にユーザに様々な情報をユーザにあわせて提供してくれるといったサービスです。今後、このようなサービスは増えていくことになるでしょう。

ユビキタス2.0」についても1回で書ききれないようなので、次回もこの続きを書いてみたいと思います。

MASAYUKI HAYASHI

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プロフィール

林 雅之

林 雅之

ICT企業勤務。クラウドサービスのマーケティングを担当。
国際大学GLOCOM客員研究員。社団法人クラウド利用促進機構アドバイザー。
著書『オープンクラウド入門(インプレスR&D)』『「クラウド・ビジネス」入門(創元社)』

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