『ビジネス2.0』の視点:ITmediaオルタナティブ・ブログ (RSS) 『ビジネス2.0』の視点

ICT、クラウドコンピューティングをビジネスそして日本の力に!

« 2008年1月14日

2008年1月15日の投稿

2008年1月16日 »

今年の米大統領選挙盛り上がっています。特に民主党の有力候補、ヒラリー・クリントン、オバマ両上院議員の2氏の争いは、熾烈です。米国の選挙は国民全員参加型のオープンな選挙であり、日本の総裁選挙と比べるとかなり差を感じます。


一方、日本においては年金記録問題や景気低迷等の影響により、福田内閣の支持率は低迷しています。
各新聞社の世論調査によると、インド洋給油法の衆院での再可決後の内閣支持率は12月中旬と比べてやや持ち直しも見られるものの以前厳しい状況と言えるでしょう。一方、民主党においては小沢代表が、新テロ対策特別措置法の採決直前に退席したことで鳩山幹事長がテレビ番組で「国民にお詫びしなければならない」とコメントされています。

日本政府は日本国民ともっと対話をしていく時代にきているのかもしれません。

 

YouTubeで国民に情報発信

福田内閣で内閣支持率が最も低迷していた昨年1218日、自民党はYouTubeに公式チャンネル「LDP Channel」を開設しました。日本の政党がYouTubeに公式チャンネルを開設するのは初めてです。11日には福田総裁が新春の総裁メッセージの動画を投稿しています。日本語と英語のスピーチを投稿しており、現在は英語のスピーチほうが閲覧数が多く、海外からの関心の高さも伺えます。

 

セカンドライフで対話型環境を提供

16日、内閣府は、「防災とボランティアのつどい」の開催について~セカンドライフによる新たな取組~PDF921KB)を発表しました。本年度は中央省庁では初めての取り組みとなる新機軸を打ち出して開催するとし、その新機軸とは、

仮想社会「セカンドライフ」を活用し、
①時間と空間の壁を越えた参加機会の提供
②全員参加型の語り合える環境の創出

を目指すとしています。

 

日本政府の公式サイトは

昨年1225日、「厚生労働省「偽サイト」問題」でも紹介させていただきましたが、「厚生労働省」や「厚労省」のキーワードをグーグル等で検索すると、厚生労働省とは関係ない海外(台湾)の翻訳サイトが、最上位に表示される状態が1日以上も続くという現象が起きました。グーグル側に非があるとは言え、中央省庁の公式サイトよりも海外のサイトが上位に表示されるケースは我々国民にも驚きを与えました。

 
以前、「今こそ官公庁のWebサイトの価値をもっと高めるべきでは?」でもご紹介させていただきましたが、昨年9月に発表した日本ブランド戦略研究所の「Webサイト価値ランキング 2007」によると、1位はトヨタ自動車、2位は全日空そして3位はホンダと続いています。そして中央省庁は13業種ありますが、上位100位に顔を出しておらず、最高でも今回偽サイトで問題となった厚生労働省の197位が最高というのが現状です。

 

e-gov(電子政府)』から『Gov 2.0』へ

111CNETの記事「IT重視の政府は「Web 2.0」を受け入れへ--米調査」によると、IT重視の政府は、市民の参加者や市民の参加を進めるとともに、政府のコミュニケーションの効率化を促す手段として、2008年にWeb2.0のアプリケーションを採用し始め、『e-gov(電子政府)』は『Gov 2.0』に置き換えられるだろうとしています。


英国においてもオックスフォード大学において「Gov 2.0, or Truly Transformative Government」のセミナーを1月22日に開催し、英国政府のウェブサイトは改善しているものの、FacebookやiTunesのようにうまく離陸し軌道にのっていないとし、今後の
Gov 2.0のあり方を議論していくようです。

 

最後に

これまでコンシューマ(消費者)の世界から、Web2.0の動きが進展し、そして“コンシューマIT”や“産消逆転”と言われるように、コンシューマの技術が企業や産業にも大きな影響を与えるようになりました。そして今度は、コンシューマの力が政府にも押し寄せてきました。理想の姿は国民と政府が身近な場所で対話のできる環境があることです。そういった意味で2008年は『Gov 2.0』の動きが日本においても進むのではないか(進んでほしい)と考えています。


MASAYUKI HAYASHI

« 2008年1月14日

2008年1月15日の投稿

2008年1月16日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

林 雅之

林 雅之

ICT企業勤務。クラウドサービスのマーケティングを担当。
国際大学GLOCOM客員研究員。社団法人クラウド利用促進機構アドバイザー。
著書『オープンクラウド入門(インプレスR&D)』『「クラウド・ビジネス」入門(創元社)』

詳しいプロフィール

Special

- PR -
最近のトラックバック
カレンダー
2013年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
business20
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ