AI攻撃に対処できる「AI駆動型セキュリティ」を提供する欧米イスラエルの製品リスト:日本のサポート体制あり、最近のAI脅威アクターに対応
昨年末から今年初めにかけてランサムウェア対策セミナーを、ITの人ではなく、経営企画部の人に向けて3回やりました(従来の数倍の予算措置ができるため)。その際に、現在のようにAIを悪用した脅威アクターの、人間業ではない高速のアタック等に対して検知・防御できる、AIを使ったサイバーセキュリティ製品・サービスが、米国にはあるに違いないと考え、調べまくりました。やはりありました。その中から日本に拠点・サポート体制があるものを抽出し、共有したのが以下の投稿です。セミナーで配布したA4 50ページ前後の資料の付録部分です。
【付録】日本企業が導入しやすいAIによるランサムウェア等の能動的防御サービス(2025/11/12)
全文引用します。この投稿の眼目はその下にある最新情報、更新情報です。ぜひご活用下さい。
日本で導入しやすい「AI能動防御」系サービス(海外発・日本窓口あり)
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Darktrace(Antigena / Self-Learning AI)
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強み:独自の"自己学習AI"で通常挙動を学習。逸脱をリアルタイム検知し、自律的に通信レート制御・一時遮断などの"最小限の介入"で被害拡大を止める。
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日本窓口:日本展開を公式発表(拠点開設)。日本語情報あり。 ダークトレース
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SentinelOne(Singularity XDR / ActiveEDR / STAR)
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強み:エンドポイントでの自律型EDR。プロセス系譜(Storyline)を常時トラッキングし、カスタム検知→自動応答(STAR)を全社へリアルタイム適用。ロールバック(自己修復)も。日本語サイト・リリースあり。 SentinelOne
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CrowdStrike(Falcon / OverWatch MDR)
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強み:クラウドネイティブEDR/XDR。AI検知+マネージド脅威ハンティング(OverWatch)で"能動的に"侵入の芽を狩る。日本での事業拡大・日本語ページあり。 CrowdStrike
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Microsoft Defender XDR(Auto-IR / Self-healing)
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強み:Microsoft 365/Entra/Defender群を横断し、自動調査&自動修復(AIR)で Eメール・ID・端末まで統合自己修復。日本語ドキュメントと国内支援が充実。 Microsoft Learn
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Palo Alto Networks(Cortex XDR / XSOAR ほか)
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強み:XDRとSOARプレイブック自動化で検知→封じ込め→復旧を半自動~自動運用。最新で*AIエージェント(AgentiX)など"能動応答"色を強化。国内ディストリビュータ(テクマトリックス等)あり。 テックマトリックス
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Armis(Asset Intelligence for IT/OT/IoT)
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強み:IT/OT/IoT全デバイスの可視化→リスク判定→自動ポリシー適用。製造・インフラ向けで強み。日本では日立ソリューションズ等が窓口。 日立ソリューションズ
【更新情報】
ブログ(2025年11月、今泉大輔氏)で挙げられていたのは、主に以下の海外ベンダーのAI活用型能動防御製品・サービスです。
- Darktrace(Antigena / Self-Learning AI、現在のRESPONDなど)
- SentinelOne(Singularity XDR / ActiveEDR / STAR / Storylineなど)
- CrowdStrike(Falcon / OverWatch MDR)
- Microsoft Defender XDR(Auto-IR / Self-healing)
- Palo Alto Networks(Cortex XDR / XSOAR、後のAgentiX関連)
- Armis(IT/OT/IoT資産インテリジェンス)
これらは「日本企業でも導入しやすい海外先進サービス」として、自己学習・異常検知・自律的封じ込め・復旧支援・日本法人/パートナーサポートの観点で紹介されていました。
2026年10月時点での評価
全体として、当時の選定は今見ても妥当で、むしろAI攻撃の加速に対してさらに重要性を増しています。攻撃側はLLMオーケストレーション型マルウェア、エージェント型AIによる偵察・横展開の高速化(ブレイクアウト時間の大幅短縮)、AI支援のランサムウェア(Qilinなど)が実戦投入されており、従来のシグネチャ中心では追いつきにくい状況です。これらの製品は「行動ベースの異常検知+自律的・低介入応答」を強みとしており、その方向性は正しいです。
個別の現況:
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Darktrace
自己学習AIによる「パターン・オブ・ライフ」からの逸脱検知は、AI支援攻撃でも行動痕跡が残る点を活かせると自社事例で主張。自律応答(RESPOND)による外科的封じ込め(通信制限など)は、特に夜間・週末の高速ランサムに有効と評価されています。ネットワーク中心のNDR強みは継続。 -
SentinelOne
2026年も進化が著しく、Purple AIによるエージェント型調査、ガバナンス付きクローズドループ応答(Autonomous SOC方向)、AI SIEMの受賞など。エンドポイント上のローカルAIによるマシン速度応答とロールバック機能は、AI加速攻撃への対応で強みを発揮。IDC MarketScapeなどでリーダー評価を維持・拡大。 -
CrowdStrike
Falconを基盤に最も積極的にAI対応を拡張。Falcon Guardian(AIエージェントの発見・ランタイム制御・AIDR)、NVIDIA連携のSafeMind(攻撃/防御用フロンティアモデル)、OverWatchの脅威ハンティング強化、Anthropicなどとの連携。エンドポイント・クラウド・AIエージェント横断の可視性とマネージドサービスが突出。脅威インテリジェンスの深さも優位。 -
Microsoft Defender XDR
Microsoft 365/Entra/エンドポイント統合によるAuto-IR・自己修復は、Microsoft環境が厚い企業で依然として導入ハードルが低く有効。純粋な「AIセキュリティ特化」というよりプラットフォーム統合の強み。OverWatch for Defenderのような外部連携も進む。 -
Palo Alto Networks
Cortex XDRのエージェントAI workforce化、XSOARからAgentiXへの進化(プレイブック+AIエージェントによる調査・対応の自律化)が進む。既存PANWスタックを持つ企業では統合効果が大きく、SOAR自動化の延長でAI時代のSOCに対応しやすい。 -
Armis
IT/OT/IoT/医療機器などの包括的資産可視化・リスク評価・ポリシー適用は、製造業・インフラが多い日本企業に特に有用。ServiceNow傘下でサイバーフィジカル・エクスポージャー管理を強化し、AIによる優先順位付けや自動化ワークフローを推進。エンドポイント/ネットワーク製品を補完する役割が大きい。
総合的な見方
- 強み: いずれも「検知→最小限の自動封じ込め→調査支援」のループをAIで高速化する方向で進化しており、AI攻撃の速度に対抗する現実的な選択肢です。日本側のサポート・パートナー(日立ソリューションズ、テックマトリックスなど)が当時から存在し、導入のしやすさは維持されています。
- 限界と補完: 単体で全てをカバーするわけではなく、エンドポイント(SentinelOne/CrowdStrike)、ネットワーク(Darktrace)、資産可視化(Armis)、プラットフォーム統合(Microsoft/Palo Alto)を組み合わせるのが一般的です。また、AIエージェント自体の保護(シャドウAI、プロンプトインジェクション、MCPなど)や、防御側のフロンティアAI活用(OpenAI/Anthropicの限定プログラムなど)は2026年に新たな焦点になっており、これらの製品も対応を進めているものの、追加レイヤーが必要なケースが増えています。
- 日本企業の文脈: 国内ベンダーのピュアプレイAI自律防御製品は依然として相対的に少なく、クラウド侵害やOT領域への影響を考えると、これら先進海外製品の導入・組み合わせは現実的な選択肢です。ただし、運用体制(SOCの成熟度)、誤検知管理、データ主権・コンプライアンス、コストは個別評価が必要です。(今泉注:導入企業側にもそれ相応の勉強、体制づくり等が不可欠だということ。それができない企業は、この投稿で書いた株式会社網屋に行くのが順当だと思われます。他にも推奨できる日本の企業があるのだ思いますが、まだ特定できていません。)
要するに、2025年11月時点の推薦は今でも「遅れを取り戻すための先進的な選択肢」として有効で、各社がAI攻撃加速に合わせて製品を強化している状況です。具体的な環境(Microsoft中心か、OT重視か、既存スタックなど)によって優先順位は変わりますが、方向性として外れてはいません。
【2026年10月時点の追加企業】
上で挙げたベンダーに追加できる、日本でのサポート体制(日本法人、国内総代理店、SIerパートナー、日本語ドキュメント・サポート)が比較的整っている先進的なAI活用型セキュリティ製品を挙げます。主に米国など海外発で、行動検知・自律応答・XDR/NDR・マネージドサービスに強みを持つものです。
追加候補の主なもの
1. Vectra AI(NDR / XDR)
- 特徴: 攻撃者行動をAI(Attack Signal Intelligence)で検知・優先順位付け。ハイブリッド/クラウド/アイデンティティ横断のネットワーク中心検知に強く、AI支援攻撃の横展開なども捉えやすい。
- 日本サポート: 日本法人(Vectra AI Japan)あり。マクニカが一次代理店、ラック(JSOC)とパートナー契約しMSS(監視運用)を提供。日本語情報・パートナー体制が比較的厚い。
2. Sophos(Endpoint + MDR / XDR)
- 特徴: AIネイティブの統合防御(Sophos Fusion)、エージェント型AIと専門家知見を組み合わせたMDR。エンドポイントからネットワークまでをカバーし、24/365監視が可能。
- 日本サポート: 日本法人(ソフォス株式会社)あり。キヤノンマーケティングジャパンなどがMDRを提供し、日本語応対のサポート体制がある。導入事例も出ている。
3. Arctic Wolf(Aurora Endpoint Defense + Managed)
- 特徴: AI解析による実行前判定のEPP/EDR。マネージドで専門家が監視・分析・対処を行う。
- 日本サポート: 日本法人あり。NTTセキュリティ・ジャパンが販売パートナーとしてAurora Managed Endpoint Defenseを提供。
4. ESET(ESET PROTECT + MDR)
- 特徴: 独自AI(LiveSense)による多層防御とランサム復旧機能。XDRプラットフォームとマネージドサービスを組み合わせ。
- 日本サポート: 日本法人あり。キヤノンマーケティングジャパンが国内総代理店としてMDRを提供し、夜間休日も日本語対応可能。
5. Stellar Cyber(Open XDR)
- 特徴: マルチレイヤーAIとグラフ分析でアラートを相関し、Autonomous SOC寄りの効率化を目指すOpen XDR。
- 日本サポート: 双日テックイノベーションが販売代理店契約を締結し提供開始。
6. Exaforce(Agentic SOC Platform)
- 特徴: AIエージェント(Exabots)が検知・トリアージ・調査・対応を自律的に実行するマネージドSOC向けプラットフォーム。アラート削減と調査時間短縮を主張。
- 日本サポート: 伊藤忠テクノソリューションズ(CTC)と提携し、「CTC-MSS AI SOCサービス powered by Exaforce」を2026年10月から提供。国内デリバリー・導入支援あり。
7. Cisco AI Defense(AIアプリ・モデル保護)
- 特徴: Robust Intelligence買収技術を活用し、AIアプリ/モデルのレッドチーミング、ガードレール、ランタイム保護を提供。従来のネットワークセキュリティを補完する「AIを守る」側に強い。
- 日本サポート: 早期に日本でリリース。NECなどとの協業事例あり。シスコ自体の日本での手厚いサポート体制が活かせる。
補足と選び方のポイント
- 既存リストとの関係: Darktrace/SentinelOne/CrowdStrikeがエンドポイント・ネットワークの自律検知・応答の中心なら、Vectraはネットワーク強化、Sophos/Arctic Wolf/ESETはマネージド寄り、Exaforce/StellarはSOC自動化、Cisco AI Defenseは生成AI・エージェント保護のレイヤーとして追加しやすいです。ArmisやPalo Altoと組み合わせるケースも多いです。
- 日本体制の実態: 上記はいずれも日本法人または主要SIer(NTT、CTC、ラック、キヤノンMJ、双日など)経由でサポートが期待できます。ただし、製品の深さやカスタマイズ性は海外本社依存の部分もあるため、PoCやパートナー経由の評価が重要です。
- 注意点: AI攻撃の高速化に対応する「能動防御」では、単体より組み合わせ(可視性+検知+自動封じ込め+マネージド)が現実的です。また、AIエージェント自体の保護(シャドウAI、MCPなど)は2026年に急拡大している領域で、Zenity(東京エレクトロンデバイス経由)などのニッチ製品も出てきています。
これらは2025〜2026年時点で日本市場での展開が進んでいるものです。具体的な環境(OT重視、Microsoft中心、SOC外注希望など)がわかれば、さらに絞り込めます。(Grokがあれば、この投稿全体を読み込ませて、その先の調査ができます。)