日本企業が初めて米国AIデータセンター市場の現実を知った大好評のセミナー。オンデマンド配信開始!
以下の投稿でお知らせしたセミナーのオンデマンド配信がスタートしました!
1/27開催 AIデータセンター電力供給セミナーに電力会社、総合商社、最大手ITなど56名が参加予定。競合さんもお早めに
A商社から5名、B電力会社から2名、C最大手SIerから5名、D光ファイバー最大手から4名、E携帯電話会社から3名など計57名が参加され、実施後アンケートでも大好評だったセミナーです。
SSKセミナーオンデマンド
【世界のAI特需が生むビジネス機会】
AIデータセンター時代の電力インフラ戦略
〜世界の事例から学ぶ発電・送電・電力供給の最新動向〜
私は、2011年から2017年にかけて、国内・海外の発電案件の形成で積極的に動いていた時期があり、用地の選定、燃料の手当て、送電線(系統)の見立て、大型ガスタービンコンバインドサイクル(GTCC)発電機の選定、ファイナンス組成等々で実地の経験を積んでいました。
組成に関わった発電所案件/燃料案件の主なもの(いずれも案件形成の上流)
・タンザニア海底ガス田の天然ガスを輸出するためのLNG基地
・インドネシア及びマレーシアのパーム系バイオマス燃料(PKS)の調達・商流作り
・ベトナム木質バイオマス燃料(木質ペレット)の調達・商流作り
・福島県12MW石炭火力発電所
・岩手県10MW石炭火力発電所
・岩手県5MW木質バイオマス発電所
・兵庫県20MW輸入バイオマス燃料ディーゼル発電所
・全国各地の数百kW〜30MW規模の太陽光発電所多数
・千葉県LNG基地及び新潟県LNG基地から伸びるガス道管から天然ガス燃料を調達する発電案件
・LNG基地からタンクローリーでLNGを運搬して発電所敷地内のLNG気化器で気化し、天然ガス燃料を得るガスタービン発電案件
米国ではGW級の大型AIデータセンター案件が複数走るようになり、まず電力を確保するいわゆる「Power First」で全てのAIデータセンター案件が動いています。これは「まず電力を/まず系統を/まず発電設備を」確保してからでないとAIデータセンター案件が現実のものにならないという極めて深刻な状況です。
日本でもAIデータセンターの具体化がこれから進みますが、状況は全く同じ。「まず電力を/まず系統を/まず発電設備を」確保することから、全てのAIデータセンター建設は始まります。そうした中で私の上述の経験が期せずして役立つ流れとなりました。
このセミナーは「発電案件がよくわかっている、しかもリアルタイムのAIデータセンター状況もよくわかっている」という双方の知見を持つユニークな立場の講師から解説されたものとして、非常に価値が高かったと言えます。それがオンデマンド配信でご活用いただけます(生セミナーと同水準の価格です)。
とりあえずこの分野で基礎的な知見も早くから積んでいましたよ、という証拠として昔の拙著の紹介を。

拙著『電力供給が一番わかる』について
2012年の出版ですが、電力供給の「基本中の基本」を学ぶには今でも最適と自負しています。AIやデータセンターで電力需要が急増する今こそ、変わらない基礎知識の確認にお役立てください。わかりやすいと評判でした。古書は安いです。
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【世界のAI特需が生むビジネス機会】
AIデータセンター時代の電力インフラ戦略
〜世界の事例から学ぶ発電・送電・電力供給の最新動向〜
2026年1月27日に実施したこのセミナーでは、60ページの充実したセミナー資料を配布し、ご好評をいただきました。同じ資料が今回のオンデマンドセミナーでも配布されます。資料は以下のような充実した構成になっています。
なお、2時間のセミナー時間では全部を解説しきれないため、私のセミナー資料制作のポリシーとして「読めばわかる」式の記述をしています。スライドだけあるけれど後から読んだらちんぷんかんぷん...というセミナー資料にはなっていません。読めばしっかりとご理解いただける内容になっています。一般のビジネスパーソンにはわかりにくい用語についても用語解説を付けました。
目次
000:【図解】でAIデータセンターの基本を整理する
000A:【図解】AIデータセンターの電力供給:発電所からGPUまで電力はどう流れるか?
000B:【図解】サーバーラックの構成はどうなっているか?
000C:【図解】AIサーバーの冷却の仕組み
001:第1章 イントロダクション
001A:AIデータセンター需要が電力インフラに与えるインパクト
1.1 世界のAIファクトリー建設ブーム:メガワットからギガワットへの跳躍
1.2 GPU集中稼働が引き起こす「電力供給・送電網ボトルネック」
001B:第2章 AIデータセンター × 電力インフラの基本構造
2.1 発電(Generation):ベースロード確保と脱炭素のジレンマ
2.2 送電(Transmission):ボトルネック解消のための技術革新
2.3 電気設備(Electrical Infrastructure):構内配電の革命
001C:補遺:参照データ・比較表
002:第2章 事例ベースで学ぶ - グローバルAIデータセンターの最新動向
002A:米国 OpenAI/SoftBank/Crusoe「Stargate 4.5GW」モデル
① 巨大AIデータセンターを支える 4.5GW規模の発電の内訳
② 発電所隣接・専用送電線・専用変電所の"Power-First"設計
③ 日本企業が入り得る領域:ガスタービン周辺設備、送電・変電、冷却・蓄電設備
002B:韓国 政府主導の「AIファクトリー+広域電力網改修」
① 全羅南道の3GW級AIデータセンター構想
② 系統制約の克服に向けた広域送電網強化/高密度冷却/蓄電併設
③ 日本への示唆:老朽送電網更新・再エネ併用モデルへの応用可能性
002C:UAE:G42 Stargate 5GW AIインフラストラクチャー複合体とインテリジェンス・グリッドの地政学
002D 日本企業がとるべき具体的戦略と技術的焦点
003:第3章 事例から読み解く:発電・送電・電気設備のポイント
003A:発電:電源の"確保競争"が始まっている
① オンサイト発電(天然ガス・再エネ・SMR)への回帰
② PPA(電力購入契約)と電源前払いモデル
003B:送電:系統容量・変電所・専用線がボトルネック化
① AIデータセンターが"送電網の空きを奪い合う"現象
② HVDC/系統連系・再エネ連系の重要性
003C:電気設備:冷却・蓄電・配電の高度化
① 液浸冷却・廃熱回収・蓄電池併設
② 高密度GPUラック対応の配電盤・ケーブル・電設工事
003D:第3章のまとめ:日本企業への示唆
【用語解説】PUE
【用語解説】SMR
【用語解説】G42
【用語解説】GIS(ガス絶縁開閉装置)
【用語解説】BESS
【用語解説】アンシラリーサービス
セミナーは2時間と限られていたため、以下の【キー・テイクアウェイ】をご理解いただくことに注力しました。
【キー・テイクアウェイ】
○時代はPower Firstである。
・電源、電力供給を先に押さえてからAIデータセンター建設プロジェクトが始動する。
・1つのAIデータセンター建屋には、300〜700ラック程度が収容される。300とする。
・1ラックあたりの消費電力は100kW。
・結果として、1建屋あたりのIT負荷は30MW規模となる。これが 2024〜2026年の米国の現実 。これが4棟建てば120MW。原発1機1000MW
○これから日本のAIデータセンタービジネスを仕掛けるにあたって、米国の先行事例に学んで、日本向けにスケールダウンしたモデルをやっていれば間違いはない。米国は、AWS等の大型データセンターの建設運用で20年の経験値がある。その経験に基づいてAI時代のユニークな要件を満たすAIデータセンターを建設運用し始めているから、日本向けにスケールダウンして意味/価値がある要素は複数ある。
○アメリカのAIデータセンタービジネスへの参入余地は、
1. 発電機、変圧器、ガス絶縁開閉器、大型蓄電池BESS等の大型機器で攻める(電力供給ソリューション含む)(三菱重工等、日立エナジー等、日本ガイシ、明電舎等、)
2. オンサイト発電所の受注、大型受変電所の受注で攻める(電力会社、プラントエンジニアリング会社。Lancium等の現地のAIデータセンター設計エンジニアリング会社と協業が必須)
3. AIデータセンター建屋内の給電設備、ラック、液冷ソリューションで攻める(Open Compute Project標準に準拠)(調査報告書は後日販売)
・Meta(旧Facebook)が主導するOpen Compute Project(OCP)の最新規格であるOpen Rack Version 3(ORV3)は、ラックあたり40kWから最大140kW超の電力供給と液体冷却を前提とした設計により、次世代ハイパースケールデータセンターの事実上の標準(デファクトスタンダード)としての地位を確立。
○中東のAIデータセンタービジネスへの参入余地は、
アメリカに準じる(総合商社、プラントエンジニアリング会社)
○欧州のAIデータセンタービジネスへの参入余地は、
環境性能に優れる様々な電力ソリューション
例:SF6(六フッ化硫黄)ガスを使用しない「ドライエア絶縁」や「代替ガス」を用いた開閉器(三菱電機や明電舎が開発)
例:ガス発電における水素混焼、アンモニア混焼
○その他、太陽光発電/風力発電を大規模に行っている国。例:スペイン
韓国全羅南道型の太陽光発電(風力発電)出力抑制に当てる電力負荷としての AIデータセンター(ベース電源としてのガスタービン発電とセット)
【AIがこれからどれだけデカくなるか?体感的な理解】
AIは、ユースケースが全て。
自社オリジナルのユースケースを【発明】できたところが勝つ。同業他社で圧倒的なパフォーマンスを示す。例。Palantir、Anduril。
・アメリカの企業が、日本の企業が、【自社独自のユースケースの有無】に気づき始めると、雪崩を打ったようにユースケース開発に走り始める。時価総額増大が半端ないため。 -> AIデータセンター需要に直結
・ AIは「顧客を創造できる」。これに気づくと、各社が「顧客を創造する」ことを始める。 -> AIデータセンター需要に直結
・フィジカルAIのうち、ジェンセンフアンによると最大のものは自動運転。これが世界各国で動き始めるとAIデータセンター需要に直結
・後はロボット各種 -> AIデータセンター需要に直結
・さらに各国で立ち上がるソブリンクラウド
これによって、「森」のように多数の専門的な項目が関係する米国のAIデータセンターの全体像が、「はっきりと、わかりやすく」ご理解いただけるセミナーになったと思います。日本で米国のAIデータセンター市場の全体像がわかる...という機会はそうそうありません。多くはごくかいつまんだ項目だけの記述や解説に留まっています。今回、上記の【キー・テイクアウェイ】をお渡しすることに集中しましたので、受講者の皆さんに「米国のAIデータセンターの『森』に分け入って、木も確かめて、空から鳥瞰できる視点」を得ていただいたと確信しております。
ぜひともオンデマンドセミナーをご活用下さい。
なお、上記の60ページのPDFセミナー資料を読みたいという方のために、noteで有料で販売する予定です。価格はオンデマンドセミナー受講者の方が料金(3万3,800円)の面で損をする形にならないように、フェアな水準で決めさせていただきます。