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鬼北町の「無限白菜」とか、大島の「幻のさつま芋」とか。~愛媛移住促進記事フォローアップ~

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「おもしろすぎる町」愛媛県北宇和郡鬼北町の道の駅「森の三角ぼうし」で、今年もまた、お取り寄せ。(2018年の、お取り寄せ2015年のお取り寄せ

四万十川の支流の清冽な水。作物はその水で育つ。当然、とんでもなく美味しい。
ちなみに、ジビエの本場なのだとか。知らなかった(不勉強ですみません)。

お取り寄せ 1回目

鬼米3kg×2
野菜もちセット(もち10個、菜の花、ほうれんそう、水菜、きゃべつ大、大根、ブロッコリー、どんぐりトマト1P、白葱、白菜大、にんじん2、きゅうり3、しいたけ)

お取り寄せ 2回目

鬼米3kg×2
ゆずずきん
野菜もちセット(もち10個、菜の花、ほうれんそう、水菜、きゃべつ大、大根、ブロッコリー、ミニトマト大袋、青葱大束、プリーツレタス大、新たまねぎ2個、アスパラガス、いちご1パック)

「ゆずずきん」というのは、鬼北町の北宇和高校3年の女子高生二人が開発した、ゆずの和菓子。2017年度の愛媛スィーツコンテストで入賞している。
ゆずのシロップ漬け入りの白あんの大福を、ゆず果汁の入ったあんでコーティング。ゆずなのか大福なのか分からないほど、ゆずゆずしい。ゆず好きなら試す価値ありの逸品だ。

野菜はおまかせのセットなので、旬のものが届く。何が入っているか開けてみるまでわからないのも、楽しみのひとつ。
今年のいちごの、香り高さと、甘さよ!

sankakuboshi_yasai.JPG

さて、今回の野菜セットの中には、怖いものが入っていた。
白菜である。
ただの白菜ではない。半世紀生きてきた中で、最重量の白菜だった。
夕食に、大量の煮びたしやゆずポン酢和えを作って大人三人が腹いっぱいになり、さらに大量の白菜漬けを仕込むも、翌日見ると、減っていないのだ。
再生している?
これこそ、正真正銘の、無限白菜だ。

この白菜と、大根、ほうれんそう、餅を雑煮にしたら、これが、やわらか~く、のび~るのび~る、美味いのなんの。
いや、美味いんだけど、雑煮を二回作って、餅はなくなったのに、白菜の大きさが変わっていない。
減らないのだ、これが。食べても食べても減らない。
なんだこれ。不気味すぎる。
夜、寝静まった後、野菜室で再生している?
カメラを仕込んでおくべきだった。そこには、時間を巻き戻す白菜の姿が。

なにしろ鬼北町だからな。鬼がいる。異界への入り口がある。なんでもありだ。無限白菜ぐらいでは驚かないぞ。

そして、「鬼のまちづくり」をすすめる鬼北町は、ついに、関東地方へ宣伝に打って出た!
2月10日、幕張メッセで開催された「ワンダーフェスティバル2019」に出展したという。
無限野菜を全国各地で増殖させようという鬼の作戦にちがいない。ホラーだ。

さて、白菜も美味いが、今回はじめてセットに入っていた、白葱。
この鬼北町の白葱と、箱買いしていた新居浜市大島の七福芋を、たまねぎやじゃがいもの代わりに使って、カレーを作ってみた。
鬼北町の、人参、しいたけ、ブロッコリーの茎も賽の目に切って煮込み、しょうゆを隠し味にした和風に仕上げ、最後に、刻んだパセリを入れて一煮立ちさせた。
七福芋と白葱の自然な甘さで、まろやかな味になった。
馬鈴薯と玉ねぎを使うデフォのカレーより、こちらの方が、わたしは美味しいと思った。

七福芋は、新居浜市沖合の大島で栽培されている、さつま芋である。皮が白いので、白芋とも言う。
ほかの土地にもっていっても、根付かないらしい。だから、幻のさつま芋と呼ばれている。
近年、五島列島()でも、七福芋による町おこしが始まっているという情報をネット上に見つけたのだが、同じ芋なのかどうか、わたしは農業のプロではないので、わからない。
新居浜市大島の七福芋は、歴史が古い。戦後、新居浜市では、冬の定番だった。石油ストーブの天井に乗せて、そのうえに、取っ手も金属の鍋を伏せて、蒸し焼きにするのだ。
今では、芋だけでなく、加工品のバリエーションも豊富だ。菓子や焼酎もある。
詳しくは、七福芋本舗のウェブサイトやfacebookページを参照してほしい。おいしそうな写真がいっぱい。

七福芋は、とにかく、甘い!
安納芋もかくやの超甘い芋で、焼くと皮が蜜でコーティングされて飴芋になってしまう。うっかり素手で触ろうものなら、手が飴まみれになる。焼けたかどうかを確かめるために、串や箸を刺すと、流れ落ちた蜜が冷えた溶岩のように固まって、掃除に泣くことになる。まとめて焼いてラップしておくと、ラップの中がまるごと芋飴になってしまう。
かといって、濃厚なしつこい甘さではなく、端麗なすっきりとした甘さだ。だから、いくらでも食べられる。食べすぎる。

この芋は低温に弱いから、温度管理が重要で、保管には気を遣う。
1個ずつ新聞紙にくるんでから風呂敷に包んで、暖房のある作業場に置いておく。
つまり土付きの芋を傍らに、仕事をする羽目になる。
扱いは難しいのだが、美味しいので買う。生産量が限られており、すぐに売り切れるので、ウェブに掲載されるや即注文だ。

一昨年は、キャプテンスタッグの干し網で、寒風干し芋作りに邁進した。半干しにしてトースターで焼き目をつけると、縁はカリカリと香ばしく、中はもっちりとして甘く、美味いんだこれが。健康的な夜食になる。
今年は、天候が変わりやすかったので干すことができず、焼き芋をよく作った。

そんな芋を、贅沢にも、カレーに使ったのだ。
愛媛県産品のコラボレーションである。 美味しくないはずがない。

皆さんも、来年、七福芋をゲットして、鬼北町の野菜もお取り寄せして、ぜひ、試してみてください。美味しいよ!!

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詳しくはハローワークで検索してください。

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※五島列島は、海があり、うどんや世界遺産候補もある点が、愛媛にそっくり。ITのインフラが進んでいるという印象を持っています。
まずは愛媛に移住、次に四国の他の三県を考えてほしいですが、白芋が食べられるのなら、五島もいいと思います!
「ITエンジニア U&Iターンの理想と現実(59):長崎編:ドラクエに学ぶ、アンオフィシャルな場での「縁」の紡ぎ方 (1/3)」

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