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人材育成の現場で見聞きしたあれやこれやを徒然なるままに。

昭和上司の「俺は100人のチームを見ていた」という言葉を真に受けないほうがよい。

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以前、「昔、自分の部下は100人以上いて、それを回していた。あの頃と比べると、今は部下の数も少なくなって、マネジメント、楽だよね」みたいなことを言われたことがあって、「へぇ、100人も!」と応じたものの、後から、「いやぁ、環境が全然違いまっせ」と心の中で突っ込んでしまった。

ご本人には何も言わなかったのだけれど、今の環境で100人の部下を見ることができるか?と問われたら、この方だって、無理なんじゃないかと思うのだ。

コンプラ、厳しい。
ハラスメント、厳しい。
働き方改革、厳しい。
両立支援、やらねば!
個別のキャリア観を聴いた上で、ジョブアサイン。
個別具体的に異なる要望を聞いて、組織目標とのすり合わせをする。難しい。

モチベーションマネジメントもしてね。
メンタルヘルスケアもよろしくね。

30年くらい前に「100人の部下を持って、回せていた」というのは、上記のようなことをほぼ気にしなくてよかったからじゃないっすか?と思わなくもない。

とにかく、今のマネージャは、多忙である。
「昭和のマネージャも多忙だった」と言われるかもしれないが、多忙の性質がずいぶん変化したんじゃないか。

それで、若い人達は、「マネージャだけはなりたくねぇ」と思うのかもしれない。

でも、マネージャになる機会があるなら、ちょっとでいいからやってみたらいいのに、とも思う。

「こっち」と「あっち」とでは、同じものを見る時の見え方が変わってくる(はず)。

やってみれば、多少なりとも能力向上は見込めるだろう。

「この会社に長く務めるつもりはないので、マネージャなんかやりません」という声も聴いたのだが、

「いやあ、だったら、なおさら、1年でもマネージャやってみたらいいのに」と、ここは真剣に思う。

職務経歴書に書けることが増える。
それが目的じゃないけれど、マネジメント経験をしていることは、絶対にどこかできっと活かせるはず。

「マネージャになる、ならない」問題は、根深いなと思いつつ、どちらでも、自分にとってよいと思える選択をするしかないよね、という、最後は無難な答えで一旦今日はおしまい。

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●マネージャって無理ゲーだよね、という本がヒットしていて、途中まで読んでいるのですが、結構、心にぐーっと来ます。

小林祐児『罰ゲーム化する管理職 バグだらけの職場の修正法


●同僚の福田とVoicyで対談しました。30歳ごろからマネージャの彼女の「自分なりのマネージャ像」という話は、とてもいいな、と思います。

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