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あるいはファシリテーションが得意なコンサルタントによるノウハウとか失敗とか教訓とか

【祝!200回】これまでの人気記事紹介

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どうもこの記事で200回目のようです。めでたい。
せっかくなので、これまでで反応が良かった記事ベスト20の紹介をしてみようと思います。
人気があった順に並べています。
(こういうネタだと書かなくていいから楽かな?と思いきや、全部チェックするの、めちゃくちゃ大変だった・・。サラッとなんか書くほうがずっと楽だった・・)

1位★あなたの作ったものはゴミである、あるいはプロとアマの分岐点
すごくいい!と言ってくれる人が多い反面、「この記事がゴミ」「お前がゴミ」みたいな、罵倒も多いですね。今でもたまに小さくバズっているので、何か人に訴えるものがあるのかもしれません。


2位★6×8は正解でも8×6はバッテン?あるいは算数のガラパゴス性
珍しく仕事以外(娘の算数)についての話題。
1,000個のコメントが付き、著者そっちのけで論争&罵倒合戦が繰り広げられました。
(結構貴重な読み物だったのですが、ブログ移転の際に捨てられちゃいました)
新聞の取材を受けて、地味に記事になったりしました。TVにも出ませんか?と誘われたけど、TVというメディアがあまり好きじゃないので、お断りした経緯が。

『娘とは「5年後にもう一度この問題を語り合おう」と約束しました・・』と記事に書いたのですが、あと半年で5年たちます。ぼちぼち数学の交換法則も習う頃なので、話すのが楽しみです。


3位★これってIT業界も全く同じじゃねえ?あるいは何故デカイ店のコックは育たないか
これ書いて良かったなー。
と言うのは、これを書くことで整理できて、自分の会社の人材育成の方針が固まったから。
なるべく色々やらせるようにしています。
ちなみに従兄弟の店はよく繁盛しているみたいで、「ミシュラン選定の、5000円以下で楽しめる店」みたいなのに選ばれたりしてます。


4位★2ch流出事件に思うこと、あるいは15年前に最低のクソ野郎だった話
こういう、昔の自分が嫌なやつだった話を振り返るのって、一種の自浄作用がある気がするんだよね・・。
少し書いて楽になった。


5位★僕が鬱病になりかけた時の話、あるいは負のスパイラルについて
同じような状況で苦しんでいる人はきっといるし、そういう人にとっての助けになれば、と思って書いた。
僕個人としては一番好きな記事かも。


6位★うちの会社がなくなりそうだった時の話、あるいは「働きがい追求⇒利益追求」だと思うわけ
最近の記事だけど、なぜ反応が良かったのかは不明。
「働きがいを高めると利益が出る」という経営戦略について、そのうち本を書きたいと思っている。


7位★人間は思っているよりずっと馬鹿だということ、あるいは社会人1年生の時に全然仕事ができなかった話
コンサルタントという職業的にも、バイスプレジデントという役職的にも、仕事が出来るんでしょ?と思われているフシがある訳だけど、最初っからそんな感じでは全然ないんですよ、という話。
おじさんのつとめとして、「誰もが最初はデキない奴だった」というのをたまに言った方が、いい気がするんだよね。。


8位★才能とは洗練された努力のことである、あるいは何故やること全てうまく行く人がいるか
たぶん、2番めに好きな記事。
「才能とは洗練された努力のことである」
って自分としては超名言だと思うんだけど、自分以外は誰もイイねとは言ってくれない。



9位★議論のアマチュアが陥りやすい罠5つ、あるいは議論を「知的生産の場」にするために
ブログを始めた当初は、この手のノウハウものがもう少しウケると思ったんだけど、それほどでもなく。
書いてる僕にとっては自明なことなので、いまいち盛り上がらないんだよね・・。


10位★なぜファシリテーションは会社で使えないか、あるいはあなたが直面する4つのハードル
続けてこちらも、ファシリテーションもの。
同僚の榊巻が「世界で一番やさしい会議の教科書」という本を出したけど、この記事に書いた「ファシリテーションを勉強したって、会社の普段の会議で使えないっしょ」「じゃあどうすんの?」についての、現時点での僕らのノウハウを詰め込んだのが、あの本。


11位★要件定義は誰の責任か?あるいはプロとアマの分岐点
これも個人的に好きな記事。
「要件とは何か?」って、あんまり分かってない人が多いんだよね・・。
ところで最近はこの記事で書いた状況より悪化していて、「業務部門やユーザーだって、要件を語れない状況になっている。構造的に」という感じ。これについては3冊目の本に少し書いた。


12位★オーナーシップ≠仕事を自力でやること、あるいはうちの会社が最初に叩き込むこと
古い記事なのに、結構読まれてますね。
これは本当に大事なこと。でも、伝わりにくいことなんだよね。うちの社員にかぎらず、プロジェクトに参加しているすべての関係者がこれを体現できていたら、どれほど仕事が進みやすくなることか。

逆に言うと、他社の人(お客さんやベンダー)が僕らと一緒に働くことになり、最初に少し戸惑うのはこの辺。まあ、この辺が身についてないとプロジェクトが成功しないから、巻き込んじゃいますが。

前に他社の人が「若手メンバーのモチベーションがイマイチで困ってる」とおっしゃっていたけれども、こういう形で、スキルや知識が少なくても、オーナーシップを持って仕事をしてもらうことが一番大事なんでは?と思ってます。


13位★情報システム部門はなぜ子会社化されたままなのか?あるいは子会社化の意味について考えてみる
これを書いた後に、情報システム部門の位置づけとか、経営とITの関係について深く考える様になって、その結果が2年後に「会社のITはエンジニアに任せるな!」という本にまとまった。
そういう意味では、きっかけになったと言うか、思い出深い記事。


14位★進捗管理はPMOの下っ端がやる仕事、あるいはプロジェクトをファシリテーションするということ
一番最近の記事。僕の記事には珍しく、はてなブックマークがたくさん集まった。
普段やっていることをまとめただけなんだけどね・・。
これくらいのことならいくらでも書ける気はするんだけど、何を書いたら良いのかが分からない。


15位★リーダーシップは誰のものか、あるいは全能のリーダーなんてどこにもいない事に早く気づくべきだということ
「自分の持ち場限定のリーダーシップ」というのは、12位の記事で書いたオーナーシップと同じで、若手含めて、すべての組織人が意識した方がいい。
なんか、リーダーシップをスティーブ・ジョブズ的な特別な人の占有物だと考える風潮は滅んだほうがいい。

僕は多分、「俗にいうリーダーシップがある方」の人間なんだけど、この記事に書いてあるような信念を持っているので、依存され過ぎないように気をつけているつもり。むしろ、進んでほかの人に依存するようにしている。そのほうが楽だし。


16位★レビューは自分よりもスキルが高い人だけに頼むものではないということ、あるいは「職業としての小説家」について
この記事の反応が良かった理由はナゾ。これよりいい記事はたくさんあると思うが・・。
まあ、記事がSNSで流通するかしないかなんて、些細なきっかけ次第ということでしょうね。


17位★過剰チェックの悪循環からいい加減脱出しませんか、あるいは思考停止の罠
これは好き。ほんとこれ。
課題を解決するための施策って、クリエイティブな思考の末じゃないと、たいてい無意味。でも「対策を講じた振りをしないと死んじゃう病」に組織が罹患しているから、しょうもない事になっている。


18位★「オレンジジューステスト」を使ってみた。あるいはサービス業の良し悪しを見分ける方法
僕の心の師匠、G・M・ワインバーグが提唱するオレンジジューステストの紹介。
実はオレンジジューステストは、師匠が言っている話のなかで、ピンと来ない方の話。逆に深く納得している話はもはや自分の血肉になりすぎて、わざわざ記事にするまでもないと感じてしまう。
師匠の話だと他にも「日報」について書いたが、これもピンと来ないからこそ、書いた記事。


19位★なぜデスマが後を絶たないか?あるいは成功プロジェクトを作るための身も蓋もない事実
新人研修の時に、僕が叩いた大口「炎上プロジェクトの火を消すヒーローではなく、家事を起こさずにプロジェクトを成功させる人になる」というのは、未だに変わっていない目標。
そのためには、まずプロジェクトの計画立案の腕を磨かないとね、ということでコンサルタントに転職したし、本も書いた。


20位★「ドラえもんがいなくなったのび太」がどう戦略をやり遂げたのか?あるいはファシリテーションの無限の可能性
僕と同僚とお客さんの3人で、この記事で取り上げたプロジェクトについての事例セミナーをやった時は面白かったな。3人で当時のことを振り返って色々話をして、それを来場者に聞いてもらうスタイルでやった。

ファシリテーションは会議だけでなく、プロジェクトにも応用出来る(プロジェクトファシリテーション)。
そしてこの記事で書いたように、会社経営にも応用できる(経営ファシリテーション)。
この記事はその、経営ファシリテーションっぽい事例。いつか経営ファシリテーションについても本にしたい。


以上、反応が良かった記事20でした。


「反応が良かった」は主に、Facebookでの反応の数を元にしました。
100回目くらいまではFacebookよりもTwitterのRT数のほうがずっと大きかったので、そちらで集計したかったんだけど、少し前からRT数はTwitter社から提供されなくなったので。

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