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Google Developer Day 2009 Japanレポート「Google Chromeの内部構造」など

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Google Developer Day 2009 Japanの2つ目のレポートです。午後から、"Google App Engine - Life of Google App Engine Request(CT-1)"、"O3D - サイトに3Dコンテンツを加えよう(WS-2)"、"Google Chromeの内部構造(WS-4)"を見てきました。

GE-1は、App Engineの勉強と思い聞いてきましたが、私にはレベルが高すぎました。WS-2に関しては、O3Dを知っていたのですが、使いこなすにはなかなか難しそうですね。質問では、Native Clientとの兼ね合いに関して質問されていましたが、確かにO3Dの対象のひとつはゲームだと思いますから、Native Clientが必要になりそうですよね。今後の展開はどうなるのでしょうか?

■Google Chromeの内部構造

Google Developer Day 2009 Japanで配布された中でGoogle Chromeのエピソード12が配られました。読んでいて面白かったです。また、以前に書きましたが、Google Developer Day 2009 Japanに参加した方々がもっとも注目していたのがChromeです。

それほど注目されているGoogle Chromeの内部構造が以下のようになっているそうです。

私はChromeの注入しているところはJavascriptの実行速度ばかりだと思っていたのですが、実際はセキュリティ(Sandboxのところやマルチプロセッサ化)への対応の方がより重要視している感じがしました。確かに、ブラウザは、ネットへの窓口ですからもっとも攻撃されやすいアプリですからね。

また、Google Chromeは、拡張機能やUser Script(gresemonkey相当)を開発中のようです。

私がFirefoxから離れない唯一の理由が、Gresemonekeyがあるためで(GM系APIを多用する)、これがChromeに実装されればFirefoxとChromeを天秤にかけるときが来るかも知れません。今から完全実装が楽しみです。

後、Chromiumの開発環境に関して面白い話をしていました。自動ビル管理システムで自動でビルとおよび単体テストを行っている話も面白かったのですが、Chromiumにコミットされているソースファイル(約88,000)のほとんどがテストに使用されているそうです。

それほど、テスト用のファイルが多いとは思いもよりませんでした。それだけ、テスト項目が多いのでしょうし、自動化のために必要なんでしょうね。

Chromeが登場したときに、他を圧倒する早さにこれはすごいと思ったものですが、「4月のWebブラウザシェア、3月リリースのIE 8が躍進」を見る限り、未だに1%強でしかありません(本ブログでは7%程度)。

私は上に書いた理由のためChromeをメインに使用していませんが、たまに使用すると"うぉ軽い!"といつも思うのですが、速度やセキュリティよりも他のことが重要視されるのですね。

■リンク

Google Developer Day 2009のサポーター向け事前ミーティング その1
Google Developer Day 2009のサポーター向け事前ミーティング その2
Google Developer Day 2009のサポーター向け事前ミーティング その3
Google Developer Day 2009 JapanでGDDフォンを配布!
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