Google Developer Day 2009のサポーター向け事前ミーティング その2
「Google Developer Day 2009のサポーター向け事前ミーティング その1」の続編です。
プログラムも公開されたため、見に行くセッションを決めて臨むといいのではないかと思います。セッションの間は15分程度なので、終わってから次に見に行くのを決めていると、いい場所に座れないかもしれません。
■エンタープライズ関連
「クラウドコンピューティングがもたらす5つのメリットとは --Google Apps Premier Edition/Education Edition--」と「Google エンタープライズ エコシステムとは --Google Enterprise Partner--」のスピーカーである泉さんより、セッションな内容を説明していただきました。
エンタープライズ関係は、"Google の企業向けソリューション"等が該当するソリューションです。
私は以前、Google Miniを導入しようと上司に働きかけたことがあったのですが、うまく説得できませんでした。そのときは、製品情報なども理解しないで全ての資料を検索できてしまうと思い込んで、上司に強くプッシュできませんでした(セキュリティがうるさい状況ですからね)。
ですが、Google検索アプライアンスは、LDAPやActive Directoryとの認証接続ができ、ユーザ毎にアクセスできるファイルのみ検索対象にできるそうです。私が上司に強くプッシュできなかった要因は、まったく問題はなかったようです。このあたりは、パートナー企業の方に問い合わせるのもひとつだと教えてもらいました。今度は、そうしてみます。
また、Google検索ソリューションは、自分のPC、イントラネット、ワールドワイドの三つの箇所をそれぞれ検索できるようになるようで、純粋に便利ですよね。ほしい情報が、どこにあるかは関係がありませんからね。
また、Google Enterprise Partner(GEP)で、Googleが提供しない機能をパートナーの方々がサポートすることで、多様なサービスを構築できるようです(Notesをサポートしたり、FAXと連携をとったりなど)。このあたりは、win-winの関係が築かれれば、エコシステムがより大きくなりそうですね。
ただ、一番気になったのは独自のIFで構築されている会社のシステムにどこまで入り込めるでしょうか。このあたりは、私はSIerでないため困難の度合いを想像はできません。
■HTML5
「HTML5 により拓かれる次世代 Web」のスピーカーである田中さんより、セッション内容の説明をしていただきました。
セッションでは、workers、storage、socketsに関しては説明していただけるそうです。
HTML5のドラフトが出るのが2009年10月ごろで、それからFixするのが2010-2012年ぐらいだそうです。ブラウザの実装状況は、それぞれのブラウザメーカのリソースによるそうですが、HTML5は、Apple、Mozilla、Google、Operaが中心で策定した歴史があるため、実装は思いのほか早いかも入るかも知れませんね(IE以外は)。Chromeの実装状況は問い合わせ中だそうです(セッションでは発表があるかも知れません)。
他のサポーターの方がGearsとの兼ね合いに関して質問されていました。確かに、workersとstorageの機能がGearsの主機能ですから、Gearsの存在意義がGeoぐらいしか残らなくなります。どうなるのでしょうか。
「Firefox 3.1のJavascriptマルチスレッドプログラミングができるweb workersを使ってみる」でworkersを使ったことがあるのですが、想定していたよりも動作が遅く、ブラウザでマルチスレッドは使い物にならないのかとちょっと思ってしまいました。ただし、β版だし、仕様がfixして本格実装されれば、解決するかも知れませんね。
CPUコアがどんどん増えている現状を考えると、ブラウザにworkersが必要だと思います。
後、他のサポーターの方が質問で、ブラウザとサーバ側のHTML5のサポート状況で混乱が起きないのかと聞いていました。仕様が大幅に変わる変換期は、ある程度の混乱を避けようがないですよね。HTML5の普及率(ブラウザとサーバ側の両方で)が高くなるのはいつごろでしょうね。
workesrとstorageでブラウザの用途が大幅に変わると思うので、ぜひとも早く切り替わってほしいと思います。
HTML5の知識がほとんどない状況で説明を受けましたが、非常に興味がそそられる内容になりそうです。
■Googe App Engine
プログラム上はまだ公開されていませんが、App Engineもいくつかのセッションが予定されています。公開されていないのは、Google IOでいくつかの発表があるようで、それと調整するようです。とりあえずは、Google IOの発表を待ちましょう(もうすぐか)。
App Engineのいいところはスケールのしやすさのようで、LabsもApp Engineで作るようです。採用されれば、迅速にスケールアップできるためだそうです。
App Engine関連で質問させていただきましたが、次に採用される言語は?(たぶん、多くの開発者が質問したいことでしょう)
App Engineは、Pythonからスタートして、先月Javaのサポートが行われました。JRubyなども動くようで、実際に動かすことができる言語は以前よりも多くなったと思います。ですが、やっぱり多くの言語をネイティブにサポートしてくれるといいですよね。
質問の後に、”何をサポートしてほしいか”と逆に問われたときに、”なんでもいいです”と主張性のない回答をしました、よくよく考えると最近サーバサイドでJavascriptを使うおうと話があるので、他の言語とはあまりバッテングしないJavascriptを採用というのは面白くないですか?(デベロッパーが少なすぎるか...)
そう言えば、昨年のGDDで、App EngineとAJAX APIの連携とかはどうなっているのか疑問に思ったものですが、説明会で質問し忘れました。App EngineとGoogle Web Toolkitの連携を行っているようですが(どっちもJavaで書けるしね)、App EngineとAJAX APIとの連携はないのでしょうか。来週は、AJAX APIのセッション説明があるため質問してみようと思います。
もう一回説明会があるため、その3も予定しています。