2Q'13のスマートフォン出荷台数
"Gartner Says Smartphone Sales Grew 46.5 Percent in Second Quarter of 2013 and Exceeded Feature Phone Sales for First Time"において2Q'13のスマートフォンの出荷台数が発表されました。いつものようにOS毎にシェアをグラフ化してみます。
Androidのシェアが79%とかなり大きくなっています。ただ、私は2013年のトータルでAndroidが80%に到達できるかと予想していたのですが、それは相当無理そうです。3Q'13はAndroidは無風状態でさらにシェアを上げることでしょう。ライバルのiPhoneは、3Q'13に出荷できてもせいぜい販売できて3週間程度でしょうから、影響は大きくないでしょう。
予想ですが、3Q'13のAndroidのシェアは82%前後、4Q'13は78%よりも上ではないかと考えています。そうなるとAndroidのシェアは年間78%前後ぐらいでぎりぎり80%に届かずではないかと予想しています。
1H'13が終わりましたので、その数字で2013年のスマートフォン出荷台数を予測してみます。1H'13で4.35億台でした。2009~2012年のスマートフォン出荷台数の年間/上半期の比率は2.33倍です。このため、2.33x4.35=10.1億台と予想できます。
そんな簡単な掛け算で予想が出るわけがありませんが、それでも2013年のスマートフォンの出荷台数が10億台という数字は決して多くないと考えられます。
理由は2つあります。
1つ目は、噂でしかありませんがiPhoneの廉価版が販売されるからです。スマートフォンOSのシェアを見ると年に1回しかバージョンアップしないiPhoneはその時期で一時期的にシェアを上げます。現状のバージョンアップだけでは起爆剤としてはまだまだ足りないと言えますが、廉価版がでれば例年よりも出荷台数が伸びると予想されます。
2つ目は、Firefox OSの廉価版が販売されていることです。現在はキャリアが増えてきて今後出荷台数が伸びると考えています。ただ、2Q'13でもトップ5にも入っていないため、2013年はFirefox OSの影響度は大きくないでしょう。ですが、Androidが廉価版を出してきて対応する可能性があり、そのおかげでAndroidの出荷台数が予想よりも多くなる可能性があります。
どちらの理由も低価格カテゴリの充実でスマートフォンがより売れると予想しました。安易な予想かもしれませんが、そう考えるのは理由があります。2Q'13で初めてスマートフォンがフィーチャーフォンの販売を超えました。そんなのいつかは来るよというかもしれませんが、スマートフォンの伸びる余地がまだ倍もあるとも考えられます。
それらの市場を奪うにはやはり低価格製品の投入になります。スマートフォンOSメーカなにもハードやOSのライセンスで売り上げを上げているわけではなく、広告やアプリなどでもあげています。出荷台数が伸びればその分の収益も上がります。
このため、低価格路線はスマートフォン市場では悪くない戦略だと思います。