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会社を仕組みで動かす第一歩は、マニュアルであり様式集である。社長の思いつきで動かしてきたエッセンスを様式にまとめ、様式を使うことで、経営者の想いが伝わるのが、望ましい姿である。

少人数を思いつきで動かしていた経営者は、様式を軽んじてはいけない。借りてきた様式で想いを伝えることは無理なことであり、様式なし(自由)で通すことには、余計な注文をつけない覚悟が必要だ。

現実は、様式自由と言っておきながら、書くべきことが書いてない、簡略すぎる、要点がまとまっていない、等々と文句を言い、様式が使われなくなる事態に陥るだけである。何を書いてもらいたいのか、(会社が)何を重要と考えているのかは、様式作成に経営者自身が関わることによってのみ実現される。

様式の前提となる規程やマニュアルも重要だが、実際には社員が実際に記入する様式に工夫を凝らすことが効果が高い。営業熱心な社長が、営業日報のフォーマットにこだわる理由も同じである。

記入する項目を絞り込むことで、報告すべき重要なことは何かを伝えることができる。重要なことを先に持ってくることで、物事の優先順位について理解を深めてもらうことが可能になる。

体裁を整えるために市販のものを流用していては、独自の社風も出来てこないし、官僚組織化を助長するだけである。口頭報告を議事録に残していた方が、よっぽど有益である。少なくとも、議事録作成者が経営者の意を汲んでいるかは分かる。

仮説検証のスピードを挙げるには、進捗プロセスを追っていく様式の整備が欠かせない。アクションプランを明確にし、何が目標達成に結びついている行動なのかを、文書として共有することで、分からない世界での正攻法にいち早く辿りつけるのである。

独自の様式を創り上げ、日々実践していけば、他社が真似できない成長法則を手にすることができ、社員数が急増しても澱まない成長する仕組みを構築していくことが可能になるのである。

tsuji2005

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辻 俊彦

辻 俊彦

ベンチャーキャピタリスト。専門分野は、メディア系、ITサービス系。

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