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国際学習到達度調査(PISA)でしばしば第1位に輝く国として、フィンランドが注目されています。

日本の「学力危機」救う? フィンランド式学習が人気

4コマ漫画の空白噴出しにセリフを自分で書き込んで、その理由をいくつも説明するなどして、読解力、表現力、論理力、発想力、批判的思考力を養成するというものだ。

松岡正剛さんの「知の編集術」にも、同じような問題がありました。

フィンランドの在日本大使館は2007年6月に、フィンランド生まれでアニメキャラクターとして知られるムーミンが登場し、教育問題などについて日本語で学ぶことができるサイト「プロジェクト・フィンランド」を開設した。また、教育者向けのフィンランド視察ツアーなども開かれ、「フィンランドに学ぼう」という機運は高まっている。

「知の楽しみ」は白夜がよく似合う

厳しい気候で夜が長いこともあり、この国の人たちの読書量は世界のトップレベルである。実際、図書館利用率では世界第1位の国であり、「本との対話」が教育の基本にあるという。
厳しい気候が効を奏する好例だと思います。
生徒は、自分の意見に至った理由を教師やクラスメートに筋道を立てて説明するトレーニングを自然に積んでいく。「本との対話」が「人との対話」につながる瞬間である。
本との対話で生まれた意見を交わすことで、人との対話が生まれるのは、素敵なことだと思います。
人間という生き物は、あまりにも快適な環境にいるとリスクを取らなくなるのか、いわゆる起業家を目指す人が著しく少ない。また、たとえ起業しても、「足るを知る」精神で、あまり拡大を目指すことなく、ほどほどで満足する会社が多いという。
昔の日本(江戸時代とか)を彷彿とさせる気もします。
2国に共通するDNAがある。活字離れが深刻化しても世界的にも稀な巨大書店が乱立する国、日本と図書館利用率世界No.1の国、フィンランド。この2つを結びつけるのは、モンゴロイド伝説でもなければ、ノキアの携帯電話でもない。それは、両国の人たちの中にある、「本を好むDNA」ではないだろうか。「本との対話」を「人との対話」の訓練にスムーズに結びつけていく教育メソッドは、我が国にも旧制高校の頃にはあったという。それを21世紀に実践躬行する北欧の国フィンランドから、我が国が学ぶべき点は多数あるのではなかろうか。
本を好むDNAが知を育み、知識社会と呼ばれる21世紀を両国(日本とフィンランド)が牽引していけば、アメリカや中国が中心の世界とは、また違った趣きを示してくれるかも知れません。
tsuji2005

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辻 俊彦

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ベンチャーキャピタリスト。専門分野は、メディア系、ITサービス系。

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