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いろいろと脳の働きに関して、認識を改めさせられる本でした。

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ラジオは脳にきく

前頭前野が活性化していないというのは、いい換えれば、脳が面倒くさがり屋になっているともいえる。考えるのが面倒くさいから、思いやりもなくなってきている。脳の回路でいえば、あちこち情報を駆け巡らせて判断していくのが面倒くさいから、パッと短絡させて結論をだしてしまう。(28ページ)
テレビやゲームは、前頭前野の機能を低下させるようです。前頭前野の機能が低下すると、短絡的な思考に陥りやすく、思いやりがなくなってくるそうです。きちんとコミュニケーションを取り、想像を働かせることが予防になるようです。
ラジオは情報収集に「集中力」がいる。情報量が少ないということは、それだけ正確な情報を得るためには集中して聴かなければならないということでもある。
足りないことで集中力が増す好例だと思います。また、同書では、「ながら族」に関しても、同時に二つの事をやるのは、脳にとって負担のかかることであり、脳の活性化には非常に有益であることが書いてあります。
耳から入る言葉は自動的に入ってくるが(受動的)、目で読む文字は、注意を集中して文字を追わなければならないため、読書は集中力が必要な非常にアクティブ(積極的)な行為といえる。読書に必要な持続する「やる気」が、まさに「前頭前野」の活性化に深く関係しているのだ。(60ページ)
読書はあくまでも文字情報であり、頭の中でイメージを作り上げていくことも脳の活性化につながるとも書いてありました。
ふだんから脳を活性化する方法として、ひとつ大変重要で、基本的なことがある。それは、いささか単純すぎるかもしれないが、「まずは体を動かすこと」である。(中略)脳が働き、神経から筋肉に指令が届かなければ、体は動かない。(90ページ)
体を動かすことは、思ったよりも複雑な作業であり、脳の活性化には非常に役立つものだそうです。そういう意味でも、散歩は視覚や聴覚も刺激するので、最良の脳活性化法のようです。
歳をとると低下するのは記憶力ではなく、覚えようとする意欲や努力のほうが低下するのだ。記憶力が落ちたと思っているのは、覚え方が悪くて初めからよく覚えていないことが多いからである。日常生活の中でも、覚える努力のしかたを変えれば、記憶力は戻るといえる。(152ページ)
よく言われる記憶力が衰えたというこではなく、記憶の仕方が雑になったということのようです。そもそも薄い記憶しかないものは、忘れ去られていきます。記憶力自体が低下したのではなく、(別に悪いことではないですが)いい加減に受け止めているということだと思います。
虫の音を聞くのはどちらの耳かを調べてみると、西洋人は機械音やノイズと同じように音楽脳(右脳)で処理するのに対し、日本人は言語脳(左脳)で「虫の声」として受け止めている(198ページ)
右脳・左脳で有名な角田教授の研究の引用です。生き物の声を言語脳で感じる日本人の感性は素晴らしいと思います。
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辻 俊彦

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ベンチャーキャピタリスト。専門分野は、メディア系、ITサービス系。

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