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私のブログ(現場で働くベンチャーキャピタリスト)では、読んだ本を紹介しています。1日2冊ほどのペースなので、1週間分のリストを重宝されている方もいらっしゃいます。
先日、「もともと本を読まなかった社員が、飲み会の席で読んだ本の話をするようになった」と、投資先の社長から感謝されました。実際にどういう本を読んでいるのか聞いてみると、「ウェブ炎上」、「2チャンネルは何故潰れないのか」、「モバゲータウンがすごい理由」、「大人が知らない携帯サイトの世界」などだそうです。
結局、ITビジネス系ということになりますが、それ以上に興味深い共通点は、新書だということです。
出版不況と言われるなか、「バカの壁」の大ヒット以来の新書ブームはとどまるところを知りません。大手出版社も新書版の刊行を今年になって始めました。今年「女性の品格」が売れた坂東さんも、30冊以上本を出しているが、初めて売れた、と感想を述べられています。そういうことを考えると、新書ブームは、今まで本を読んでいなかった人が読むようになったから起こっているのではないか、という仮説が立てられるのかも知れません。もともと単行本を読んでいた人からすると、あんな内容の薄いのは、本とは言えない、という意見もあるようですが、単行本を読了しづらかった人々が、雑誌でも読むかのように一冊の本を読んでいく、というのは、それはそれで良いことかな、と思います。
写真やイラストの多い雑誌とは異なり、本は基本的に文字(テキスト)ベースであり、セカンドライフなどとは対極にあるメディアだと思います。コンテンツリッチでない分、読者側の想像力が掻き立てられます。映像は伝える力が強い分、影響力も大きいですが、解釈の幅はテキストベースより狭い感じはします。テレビのCMなどの効果は、メッセージの統一性に依存している部分もあるかと思います。
いづれにせよ、本を読まなかった人が、敷居の低い新書をきっかけに、本を読むようになると、社会の多様性が保たれるような気がします。豊かな社会の特徴は、選択肢の豊富さに集約されると思っています。出版不況で、出版点数が爆発していることが、良い面も併せ持つことは意識していきたい、と思います。
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