« 2012年10月26日

2012年10月27日の投稿

2012年10月28日 »

芝本さんのブログのテーマ「研修費は会社が持つのが当たり前と主張する人」というのに惹かれて、少し書いてみたくなりました。
僕自身、会社員のころに会社にお金を出してもらって受けた研修、会社の経費で買ってもらった本というものはたくさんあります。ただ、会社負担では出来ないものもあって、それでも受講したければ自腹、買ってもらえない本、あるいは自分で買うべき本は自腹で購入していました。

 
20代のころは、給与もさほど多くないですし、会社に買ってもらえるものは出来るだけ買ってほしいと思っていました。30代になって、少しだけ「会社の売上に役立つのか」「個人の成長に役立つのか」で分けて考えるようになりました。つまり、この勉強をすることで目先の売上に役立つのか、あるいは自分が成長する、将来的には会社に貢献できるだろうけど、短期的に見ると自分の知識、自分自身の成長に役立つのであれば、自分で払うというのも考えられる。そんなことを考えるようになりました。
 
もちろん、それが会社として、そして経営者から見て正しい判断だったのか、は分かりません。ただ、なんとなく明確な根拠はないのですが、そんなことを考えるようになったのですね。
 
IT業界にいると、例えば技術書は高価なものが多いので、自腹で買うのはキツイということがよくあります。3,000円、4,000円は当たり前で、それを何冊も買うのはキツイ、ということですね。前職では、技術書はだいたい社員が言うとおりに買っていました。ただそれでも、初歩的過ぎて会社に申請するのがイヤだから(恥ずかしい)という理由で、自腹で購入する社員もいました。そういう考えもあるでしょうね。
 
一方で、ビジネススキルの本が問題になることが多いようです。よくあるのは、「社長がみんなに読め、と買ったから」と、同じ本をたくさん購入して社員に配布される。社員の中には興味が沸かず、途中で放置される。一方で、ビジネススキルの本を社員が申請すると却下された、ということを伺ったことがあります。
 
「社長が勧める本は何冊も買うくせに、僕が申請したものは買ってくれない」
 
うん、こういうの、きっと腹が立つでしょうね。分かります。しかし、そういう中にも「じゃあ、自分で買えばいいや」と、気軽に購入する人もいる。なぜなら、自分が読みたいからなんですよね。
 
どの本を読んだから、どれだけ成長する、なんてものはないと思います。これは研修やセミナーも同じ。知識だってどれくらい身に付くかわからないのに、成長なんて予測できるはずもなく。

しかし、会社が機会を提供し、費用を持ってくれなければ学べないという人に、デキる人はいません。会社が費用を持つメリットはないのです。会社が費用を持ってでも、教育に投資したいという人は、見込みがある人、すでに実績を上げている人です。「教育の費用は会社が持て」という人は、まず自分が「投資に見合う人材なのか」ということを振り返る必要があります。

 
これ、すごく分かりますし、同意です。しかし、こういう状態の人には理解しづらいでしょうね。

経営者になって感じるのは、「利益をどのように配分するか」ということと「何にどれくらい投資するか」ということなのだろうな、ということです。利益を賞与で払うのか、本やセミナーなどで還元するのか、という考え方もあると思います。同じ1万円があったとして、賞与として支払うか(源泉などがあるので1万円にはなりませんが)、あるいは1万円の研修やセミナーに参加できるようにするか。
 
会社員視点で考えると、今の自分の感情を満足させるために欲しいのか、あるいは本当に先を見据えて必要なのか、を考えることでしょうか。それを考えるトレーニングも、楽しいものだと思います。それだけでも、自分の視点があがりますしね。
 
芝本さんのおかげで、いろいろと考えることができました。ありがとうございます。
 
投資については少し長くなるので、また機会があれば書きます。
kumaboo

« 2012年10月26日

2012年10月27日の投稿

2012年10月28日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

大木 豊成

大木 豊成

スマートフォン法人導入コンサルティングのイシン株式会社 代表取締役。
著書に、iPad on Business、ソフトバンク流『超』速断の仕事術、ファシリテーターの道具箱(共著)がある。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
カレンダー
2013年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
tooki
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ