« 2011年11月16日

2011年11月17日の投稿

2011年11月18日 »

 先日、上司に完璧を求めてはいけない、ということを書きましたが、今度はその逆。ま、部下に完璧を求める人は少ないかも知れませんが(いますけど)、そもそも部下にはどの程度期待をするべきか、ということなんですね。

 部下というのは、役職上そうなっているだけで、実質は部下のほうがスキルも経験も上、という職場もあると思います。特に、外資系企業では普通にあり得る話ですね。ベンチャーはいろいろだと思います。「立ち上げ時からいるから」という理由だけで、それなりのポジションにいる人を見かけることもありますので。

 ただ、一般的に「部下」というと、在職期間も上司より短く、経験やスキルも上司のほうが上であることが多いと思います。そんな中で、部下にどこまで期待をするのか、ということは、普段あんまり考えないと思います。僕も前職から、ここは結構悩んだところでもあります。

 僕自身、管理職歴26年なのですが、そこから得た(ものすごく大ざっぱな)答えは「部下には期待してはいけない」です。期待し過ぎることはもとより、そもそも期待してはいけない、という大ざっぱな答えなんですね。ここは反論も多いとは思いますが。

 つまりこういうことです。マネージャー職の皆さんが、部下に期待するから腹が立った、という経験はありません? たしかに仕事を任せるわけですから、何らかの成果に期待するわけです。期待しているのに、起き得ること。

1.期待していた時期に報告が来ない
2.打ち合わせしようと思ったら体調不良で休んでいる
3.頼んだ資料が期待していたレベルではない
4.頼んだ仕事を後回しにして、他の仕事をしている
5.優先順位が違うと感じる

 まだ他にもありますよね。期待していたのに、なんか残念に感じること。でもね、これって上司が勝手に期待しているところがあると思うんですよね。ちゃんと部下に伝えないで勝手に期待しているから、期待通りではない、と苛立ってしまう。

 日々の仕事の中で、なかなか難しいとは思うんですが、何を期待しているのか、ということを部下に伝えないままに指示をしていることって多いように感じます。これは僕自身もありがちなのですが。
 部下に伝え、それでもやってこなかったらガッツリ叱っていいのだと思います。しかし、それを伝えないままにやってこない、というのは愚痴になってしまうことが多いように思います。また、一回伝えたらOKというものでもないですよね。部下が理解し、実践するまで言い続ける根気というのも必要だったり。

 当社の社員も、当社に来てから1年以上経ちますので、僕自身がついつい伝えることを忘れてしまいがちです。勝手に期待して、それは違う、なんて思いがち。反省することが多い今日この頃です。

kumaboo

« 2011年11月16日

2011年11月17日の投稿

2011年11月18日 »

» このブログのTOP

» オルタナティブ・ブログTOP



プロフィール

大木 豊成

大木 豊成

スマートフォン法人導入コンサルティングのイシン株式会社 代表取締役。
著書に、iPad on Business、ソフトバンク流『超』速断の仕事術、ファシリテーターの道具箱(共著)がある。

詳しいプロフィール

Special

- PR -
カレンダー
2013年5月
      1 2 3 4
5 6 7 8 9 10 11
12 13 14 15 16 17 18
19 20 21 22 23 24 25
26 27 28 29 30 31  
tooki
Special オルタナトーク

仕事が嫌になった時、どう立ち直ったのですか?

カテゴリー
エンタープライズ・ピックアップ

news094.gif 顧客に“ワォ!”という体験を提供――ザッポスに学ぶ企業文化の確立
単に商品を届けるだけでなく、サービスを通じて“ワォ!”という驚きの体験を届けることを目指している。ザッポスのWebサイトには、顧客からの感謝と賞賛があふれており、きわめて高い顧客満足を実現している。(12/17)

news094.gif ちょっとした対話が成長を助ける――上司と部下が話すとき互いに学び合う
上司や先輩の背中を見て、仕事を学べ――。このように言う人がいるが、実際どのようにして学べばいいのだろうか。よく分からない人に、3つの事例を紹介しよう。(12/11)

news094.gif 悩んだときの、自己啓発書の触れ方
「自己啓発書は説教臭いから嫌い」という人もいるだろう。でも読めば元気になる本もあるので、一方的に否定するのはもったいない。今回は、悩んだときの自己啓発書の読み方を紹介しよう。(12/5)

news094.gif 考えるべきは得意なものは何かではなく、お客さまが高く評価するものは何か
自社製品と競合製品を比べた場合、自社製品が選ばれるのは価格や機能が主ではない。いかに顧客の価値を向上させることができるかが重要なポイントになる。(11/21)

news094.gif なんて素敵にフェイスブック
夏から秋にかけて行った「誠 ビジネスショートショート大賞」。吉岡編集長賞を受賞した作品が、山口陽平(応募時ペンネーム:修治)さんの「なんて素敵にフェイスブック」です。平安時代、塀に文章を書くことで交流していた貴族。「塀(へい)に嘯(うそぶ)く」ところから、それを「フェイスブック」と呼んだとか。(11/16)

news094.gif 部下を叱る2つのポイント
叱るのは難しい。上司だって人間だ、言いづらいことを言うのには勇気がいるもの。役割だと割り切り、叱ってはみたものの、部下がむっとしたら自分も嫌な気分になる。そんな時に気をつけたいポイントが2つある。(11/14)

news094.gif 第6回 幸せの創造こそ、ビジネスの使命
会社は何のために存在するのでしょうか。私の考えはシンプルです。人間のすべての営みは、幸せになるためのものです――。2012年11月発売予定の斉藤徹氏の新著「BE ソーシャル!」から、「はじめに」および、第1章「そして世界は透明になった」を6回に分けてお送りする。(11/8)

オルタナティブ・ブログは、専門スタッフにより、企画・構成されています。入力頂いた内容は、アイティメディアの他、オルタナティブ・ブログ、及び本記事執筆会社に提供されます。


サイトマップ | 利用規約 | プライバシーポリシー | 広告案内 | お問い合わせ