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 僕のTLは、朝からこの話題で持ちっきり。悲しむ人、次CEOのティム・クック氏について情報を探す人、それを見つけて発信している人。そして、アップルの行く末を心配する人。

 スティーブ・ジョブズ氏のようなカリスマ経営者には、引退後の懸念はいつもつきまといますね。引退後の経営者を育成しているソフトバンクもそうですが、一度引退しても、また任せておけずに復帰してくる経営者も少なくありませんよね。実際に経営不振に陥ったから戻ってくる元経営者もいますが、「見ていられない」という理由の場合も少なくないですね。

 小規模な例で言うと、飲食店の跡継ぎ問題。息子さんが後を継いでも「オヤジさんのほうが美味かったな」と言われてしまう。客からすれば、味そのものだけではないところに惹かれていたので、息子さんがどんなに頑張っていても「先代の味」が忘れられない。

 これは、僕たちもそうなのですが、アップルに対してスティーブ・ジョブズ氏の存在があまりにも大きすぎたため、根拠もなく「もう危ないんじゃないか」などと考えてしまいがちですよね。そう、明確な根拠がないのに。

 僕自身、スティーブ・ジョブズ氏の素晴らしいプレゼンテーションには憧れます。憧れますが、僕はアレを真似すべき場はありません。
 また、スティーブ・ジョブズ氏がアップルに復帰して以降、製品は一気に魅力的になりました。僕自身も、一度Macから離れましたが、今はアップルのオフィシャルコンサルタント会社なのですから、やはりアップルの存在は欠かせません。
 だからこそ、アップルを正しく見ていかないといけないんだろうな、と感じます。あ、これは他の企業にも言えることですね。カリスマ経営者がいなくなった=もうダメだ、という単純な図式ばかりではないのだと思います。ここ数年、スティーブ・ジョブズ氏のプレゼンテーション時間は、ずいぶん短くなっていましたしね。かなり計画的な気もします。行き当たりばったりの引退ではないのだろうと推測しています。

 朝からものすごい数のツイートを見て、ちょっと感じたことです。
 
(2011/8/25 9:40追記)
 ティム・クック氏について、ネタフルさんが書かれています。

kumaboo

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プロフィール

大木 豊成

大木 豊成

スマートフォン法人導入コンサルティングのイシン株式会社 代表取締役。
著書に、iPad on Business、ソフトバンク流『超』速断の仕事術、ファシリテーターの道具箱(共著)がある。

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