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 毎年、産業能率大学が「新入社員の理想の上司」というアンケートを採っていますね。2011年版を見てみると、母数が440人なので、統計としてはいまいちな気もしますが、こんな感じになっています。

 一位が池上彰さんというのが気になります。テレビで拝見している限り、難しい話をかみ砕いて、ものすごく分かりやすく解説してくださる方ですが、新入社員の皆さんはそれを求めてるのでしょうか。
 
 先日、ある会社の方とお話ししていた際に、その会社の上司の方のお話しになりました。放任主義というか、任せっぱなしの上司だそうです。でも、なぜか慕われている。「(良きも悪しきも)任せてくれる」というのが、その原因なのかな、と感じたのですが。
 
 最初の上司が肝心というのは、僕自身あちこちで話しているのですが、とは言っても最初の上司がとても信頼に値しない、尊敬に値しない、というケースも少なくないでしょう。30歳になっても、40歳になっても、尊敬できる上司に巡り会えない、ということもあり得ない話ではないですよね。では、そんな方でも信頼したくなる上司って、どういう人なんでしょうね。
 
 僕自身は、過去に尊敬できる上司にお会いできているので、それがベースになっているところはありますが、ひと言で言ってしまえば「カッコいい上司」です。カッコいいの定義はいろいろあるのですが、書き並べると、ざっとこんな感じです。
 
・部下を信頼している
・でも、丸投げしない
・責任をは俺がとる、という姿勢
・部下ばかり叱らないで、自らが実践している(挨拶など基本系)
・時間に「超」正確
・部下と飲みに行ったら、必ず多めに払う
 
 もちろん、これらを実践するうえで、コーチングが上手だとか、数字に強いなどいろいろなスキルも必要でしょうが、基本的に「腹を括っている」ということがはっきり分かる方を尊敬しますね。
 あともう一つあげるとすると、
 
・自己反省する人
 
ですね。部下に反省を促すだけでなく、自分自身の反省をきちんとすることは重要です。だって、上司が毎回同じ失敗してたら、イヤじゃないですか。
 
 部下の前でカッコつけるというのも大事だと思います。但し、この「カッコつける」は、主語が上司自身ではなく、部下から見てカッコよく見えること、が大事ですね。自分はカッコつけているつもりでも、部下から見て「ダッセー!」なんて思われていてはダメですよね。部下が何をカッコいいと思うかもありますが、自分が部下ならどう見えるか、ということを考えた上で、あえてカッコつけてみることが必要なのかも知れませんね。

kumaboo

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プロフィール

大木 豊成

大木 豊成

スマートフォン法人導入コンサルティングのイシン株式会社 代表取締役。
著書に、iPad on Business、ソフトバンク流『超』速断の仕事術、ファシリテーターの道具箱(共著)がある。

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