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 今朝は朝カフェ次世代研究会。今回の講演は、高木さんです。高木さんは、渋谷にある「つばめや」さんという文具店に勤務されています。その高木さんが『小さな会社とソーシャルメディアの実際』というお題でお話しを聞かせていただきました。まさに「小さな会社」の経営者として、耳をかっぽじって聞かないといけない内容です。

 
 いくつかの数少ない成功事例を見せていただいて感じたことは、「成功事例は極端に少ない」ということです。ちゃんとやることは重要だし、コツコツと更新し続けることも必要。でも、それだけやっても、ソーシャルメディアを使ったことで効果が出るとは限らない、ということですね。ま、当たり前です。
 そこに人員を充てるくらいなら、外回りの営業を強化するほうが効果がある、という企業もあるでしょうし、自社のホームページを充実させることのほうが大切な企業もあると思います。これも当たり前。
 
 結局、知らないでやらないのと、知った上でやらないのとでは大きく違う、ということでしょうか。たぶん、このあたり。試してみて、結果が出なさそうだからやらない、というのはアリだと思います。もちろん、どれくらいの時間で判断するか、というのも各社各様でしょう。ただ、中小、あるいは零細で、そんなに時間をかけられる会社は少ないと思います。8人の会社で一人がソーシャルメディアに従事ししている、なんてのは、結果が出ない限り難しいでしょうね。
 
 今度はGoogle+が出てきましたが、入り口が増えたことでどうなるか。ただ、我々は結果を出す、というところに注力しなくてはならず、それを忘れてはいけない、と実感しています。当社のビジネスはスマートフォン導入支援ですが、こちらでも同じようなお話をしています。どの端末を入れるかの前に、そもそもスマートフォンで何をするのか、どういう狙い(目的)があるのか、それが分からないことには、試す意味がありませんから。
 
 ただ、僕たちが間違えてはいけないのは、ソーシャルメディアは宝くじではない、ということ。宝くじのように、運で決まるものではないですし、何かの確率で決まるものでもない。ビジネスモデル、購買対象、いくつかの視点で鑑み、それを試すことで結果が見えてくるのだと思います。
 
 さて、まだまだ拡大しそうなソーシャルメディアですが、どうなっていくのでしょうか。あ、高木さんのお話、おもしろかったです。

kumaboo

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プロフィール

大木 豊成

大木 豊成

スマートフォン法人導入コンサルティングのイシン株式会社 代表取締役。
著書に、iPad on Business、ソフトバンク流『超』速断の仕事術、ファシリテーターの道具箱(共著)がある。

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