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 先週も就活生に会ったこともあり、この週末も何人かの方と就活のあり方についてツイッターで意見交換していました。結論などあるわけがないのですが、僕が感じているのはなんとなく視野が狭くなってしまっているなぁ、と。

 前にも書きましたが、就職希望人気企業ランキングなどといったものが発表されると、ついついその情報に振り回されてしまう。いや、本人だけじゃなく、周りの大人たちも。ま、親の立場になると、安定とは言わないまでも、潰れない会社に行ってほしい、という気持ちが出てくるのは分からないではないところ。ただ、大企業だから潰れない、というのは安直すぎる気がしています。
 
 この大企業というのも一般的には曖昧で、資本金の大きさ、売上などで人気ランキングに影響するわけではなく、有名、社名が知られているというのがポイントになっているようです。たしかに、90年代にソフトバンクというと、当時の僕の周りには知っている人がいませんでしたからね。当時はB2B中心の事業体でしたから。
 
 親が何と言おうと、周りがどう言おうと、就活生自身が考えなくてはならないのは、自分が何をしたいのか、それに見合うのはどの会社なのか、ですよね。もちろん、大学生の頃から「何をしたい?」と言われても明確に答えられないかも知れません。しかし、考え続けている学生と、考えることを放棄してしまっている人とでは雲泥の差なんですよね。面接で会えば全然違う。
 
 中小企業のほうがいい。そういう単純なものではないでしょうが、あまり表面には出てこない会社。就職フェアでは小さいブースしか出していないかも知れない。就職サイトでは、ちょこっとしか掲載していないかも知れない会社が、実は自分にもっとも合った会社、自分を活かすことが出来る会社かも知れないわけです。
 僕が就活生の多くが、視野が狭いと感じているのはそういうところなんですよね。もっと色々な活動に参加し、そのネットワークからの紹介なんていうのもあるのだと思います。
 
 ちなみに当社の場合は、大手就職サイトでは埋もれてしまうなぁ、と考えていたので、たまたまハナジョブの社長さんに知り合えたので、ハナジョブに相談した次第です。ここの素晴らしいのは、就職イベントだけではなく、学生たちが連絡を取り合って勉強会を開いたりしているところ。実際に働いている女性から話を聞く機会などを設け、そこに集うメンバーがネットワークを作っているところがいいと感じています。
 
 ハナジョブの宣伝をしたいわけではありません。就活のやり方、あり方を考え上で、一つの方法をご紹介したまで。親、大学、就職イベント運営会社、そういう人たちの情報が悪いと言うつもりはありません。ただ、それでうまくいっていないと感じているのであれば、もう少し動き方を変えてみてはどうだろうか、というだけです。
 
 福岡では、12月21日にBizPASSというアクティブな就活イベントが実施されます。一つの考えにとらわれず、動いてみることが必要なんでしょうね。

kumaboo

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プロフィール

大木 豊成

大木 豊成

スマートフォン法人導入コンサルティングのイシン株式会社 代表取締役。
著書に、iPad on Business、ソフトバンク流『超』速断の仕事術、ファシリテーターの道具箱(共著)がある。

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