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 ここのところ、夕方以降に僕のツイッターをご覧になっている方は、「あるばか」という単語を何度か見られているかも知れません。
 大学生たちが、自分たちで出資して作った居酒屋です。ここまでは、他にもあるのかも知れませんが、少し違うのは彼らは全員4年生で、来年の4月には就職が決まっているということです。
 こう書くと、プロジェクトベースのような感じもしますが、彼らは安定経営に持ち込んで、次の世代に渡していこうとしています。
少し長いですが、代表のたいとくんのブログから。

 少し熱くなりますが、何故居酒屋をやろうと思ったのか。 という部分に、僭越ながら代表という立場からお話させて頂ければと思っています。
まず、私が個人的に成し遂げたいビジョンというものがあります。 それは、可能性を追求する、大学教育の変革及び革新です。
 1人1人が、意志や目的を持ち、人生をより充実、楽しく過ごせるようになる教育を、自分の人生を豊かにしてくれた大学という貴重な期間で、創っていきたいと思っています。
 英語を話したいという想い以外、特に何にも考えていなかった大学1・2年。 学ぶこと、勉強することがとてつもなく楽しかった、米国留学での1年。 就活や理想の教育について触れ、考えまくり、最高の同志が凄い数出来た、大学3年とこれまで。
 多くの人が思うことだけれど、今の想いや意志、目的を1年の時に持っていれば、もっともっと人に喜ばれるような価値を創れるような人間になれていたことと思います。 自分の考え・意志や、人生の目的を持っていることだけが偉いとか、素晴らしとは思いません。
 ただ、自分の考えを持ち、ここに人生を使うと決めて日々精進していくことは、間違いなく日々の充実や、最高の仲間を創るとても大きな方法だと思っています。 大学という、社会に最も近い場所。 自分の社会に出た後のイメージを一番持ちやすい場所。 これまでのいつよりも、時間を自由に使える場所。 私立であれば、4年間に500万も投資する場所。
 凝縮すると、一般的な大学生は1年分しか大学に行かないそうです。 残りの3年間分をどう使うのか? たまたま誘われたサークルや部活に入るのか? 地元でたまたま見つけたどっかのアルバイトで働くのか? とりあえず週に何日もがっつり飲み会やるのか? 俺は、どれも良いと思います。 なぜ、そして何のためにそれらをやるのかが明確であれば。
 特に何も考えず、サークルやバイトを始め、そこにただ楽しいからという理由で所属・活動しつづけることは、はたしてその人の幸せにつながっているのだろうか。 個人的には、そうは思いません。 というよりも、もったいないと思います。
 そうやって何も考えを持たず、目的もなく大学生活を過ごした人は、就活で引っかかります。 よく言われる、【バイト】か【サークル】の話しかしない大学生です。 ただ、俺はそれも良いと思うんです。 なぜそのサークル・部活を選び、これまで続けたのか。 何のためにその活動を続けてきたのかが、内発的動機であり、本当の理由であるならば。 どんな人に対しても、誇りを持って話せるならば。
 世間的に言われる、いわゆる「意識の高い人」(あまりこういう言い方は好きではありませんが) 彼らに共通することは、『何かに出会っている』ということです。 本で会ったり、凄い人に会ったり、浪人して冴えない同級生を見たり、などなど。 そういう人たちの行動に変化が現れるのは、必然です。 それは、出会ったから。 ならば、出会えない人はどうなるのか? 様々な環境や状況で触れてこれなかった人は?
 2:6:2とかいう法則があるらしいけれど、社会はそんなもんだ!と言っていたら何も始まらない。 2:6:2にならなきゃいけないなんて、そんな意味のわからない枠にとらわれていたら、それで何も出来ないと嘆いていたら、つまらない。
 そんなことしか言えず、現状や環境に文句を言い、社会はつまらないよ!という大人には絶対になりたくない。 だからこそ、可能性を追求しつづけたいと、思っています。
 長くなりましたが、居酒屋へ移ります。 大学生1人1人が、意志や目的を持つためにはどうすればいいか?と考えた時に、1つ考えたのが、【働く】ということについてでした。
 大学生には、やりたいことがいっぱいあります。 買い物、旅行、飲み会、デート、etc... その実現のためにも、アルバイトをします。 「大学生=アルバイト」 この等式はこれからも変わらないことと思います。
 つまり、大学生はやりたいことのために、働くのです。 しかし、そのアルバイト先がつまらなかったらどうでしょうか。 社員が文句や愚痴ばっかり言っていたらどうでしょうか。 働くことはつまらないと言っていたらどうでしょうか。 きっと、その学生は、働くことがつまらないと思ってしまうと思います。 そうなるとどうなるか。
 やりたいこと(旅行や買い物)のために働くということは、つまらないということになります。 そうなるとどうなるのか。 卒業後、自分が働くことに対して、考えが閉鎖的になり、自分が何をしたいのか。
 何のために働くのか。 そういった、何よりも大切な部分に対して考えなくなりやすくなると思います。
 一方で、全員がイキイキと楽しく働いていたらどうでしょう? 働くことがめちゃくちゃ楽しいし、お金ももらえて、やりたいこともできる! これが、『幸せ』だと思うんです。
 こんな風になれば、「自分もこういう風に働きたい!」とか、「こういうことができたらいいな!」というように、社会に目が行きやすいと思います。
 これが、1人1人が意志や目的を持つきっかけになることかなぁと思っています。 そんなフィールドを、学生だけで創ることができたら、働くことに悩んでいたり、自分の可能性を信じれなかったり、何にもしたいことがなくてどうでもいい!とかって思っている人たちに、可能性を示せると信じています。
 学生でも、出来るんだ! そんなことやれちゃうんだ! 全部学生で出来るんだ! こんなことを感じてもらえることができたら、将来に少しでも希望や勇気を感じれたなら、この居酒屋あるばかを始めたことの価値を創れたと思います。
 ただ、始めたことの価値を生み出すだけでは、意味がないと思っています。 自分たちとしての挑戦という意味も含めて、価値を生み出したいと思っています。 そこに、新橋での居酒屋という意味があります。
 まず、居酒屋であることの理由があります。 それは、やりたいことと、出来ることと、必要とされていることの3つが重なる部分であるという点です。
 自分たちに出来ること、それは現時点でそれ程多くありません。 本格レストランや超一流の何かを創りだすことは、現時点では厳しいと考えています。
 しかし、自分たちには、『溢れんばかりの元気と情熱』がある! 元気がないとも言われるサラリーマンの方々。
 近頃の若者は・・といわれる私たちの世代。 「・・・いやいや、若者元気あるじゃん!!」 と、少しでも多くの社会人の方が感じることができたら、「俺もこんな感じで想い持ってたな!」 と、昔の想いを思いだすことができたら、 「うちの息子(娘)も頑張っているのかな。」 と、家族のことを大切に考えるきっかけを創ることができたら、 最高の価値が生まれると思っています。
 これは、自分たちができることであり、さらに潜在的にかもしれませんが必要とされていることと思います。 さらに、居酒屋というのは、社会で必要とされる多くのビジネスを含みます。

  仕込み等の物流
  人事・マネージメント
  財務管理
  内装・リフォーム
  食品
  接客
  広報

 学生のうちに、将来目指したい部分を社会レベルで挑戦できることは、私たちがやりたいことであります。 そういう意味で、居酒屋を学生だけでやるということには、とても私たちにとっても価値があるものです。
 新橋という点にも、大きな理由があります。 それは、良いモノ、良質な価値を創りたいということです。 居酒屋を開く際に、ターゲットにするとなると、選択肢は大きく分けて2つあると思います。 1つは、学生。もうひとつは、社会人。
 なぜ、学生を選ばなかったのか。 きっと、学生を選べば、仲間は大勢きますし、ワイワイにぎやかになることかと思います。 しかし、学生が求めているのは、『安さ』 それは、大手チェーンにはかないませんし、そもそも、安さを創るのであれば、自分たちである必要がありません。
 対象は、社会人。 社会人の方々は、金銭的にも幾分か余裕があり、もちろん値段も見るとは思いますが、 価値を感じるのは、「安さ」ではなく、『良いモノ』と考えています。
 良いモノの定義はあいまいかと思います。 雰囲気・場所・料理・酒・店員・・・・・ それら全てで、価値を創りたい。 多くの人に何かを感じて頂けるような、価値を創りたい。
 社会人の方々がお気に召す、『良いモノ』という価値を創ることができたら、 学生でその価値を創りだすことができたら、 代を引き継ぎ、組織を継続して長期間継続していくようなことができたら、 私たちがやっていることは社会的にもとても価値のあるものではないか、と考えます。
 これが、私がとても大切な仲間たちと居酒屋をやりたいと思った唯一無二の理由です。 残りの学生生活195日ほど。
 普通にバイトして旅行に行って・・・ それは、社会人になってからはできないと言われます。 だったら、それができる社会人になればいい。 そのために成長すればいい。我武者羅になればいい。 今は、今しかできない、本当に価値のあることを、心から信頼できる同志達と成し遂げたい。
 そんな想いで、今はいっぱいです。 長文の上に乱文かと思います。 ここまで、読んでいただけたこと、心から感謝致します。
 今後も、居酒屋あるばか一同、皆様にもっともっと喜んで頂けるよう精進しますので、今後ともよろしくお願い致します。 いつも、誠にありがとうございます。

居酒屋あるばか 代表 石塚 泰斗

 こういう想いを持っている、熱い学生っていっぱいいると思うんです。でも、なかなか実行には至らないものです。それを実行まで持ち込んだことに拍手したいと考えています。

 しかし一方で、じゃあ継続性はどうか。会社同様に、立ち上げたは良いけれど四苦八苦なんてことはないか。B/S、P/Lは?日々のキャッシュフローは?さらに、メニュー会議をどうする?日々の作業に追われていないか。
 こういうことを学べる場ですよね。素晴らしいことです。

 もし行ってみようかな、と思う方がいらっしゃったら、JR新橋烏森口から2〜3分です。行き方はこちら。あるばかのツイッターは、@bar_arubakaです。

kumaboo

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プロフィール

大木 豊成

大木 豊成

スマートフォン法人導入コンサルティングのイシン株式会社 代表取締役。
著書に、iPad on Business、ソフトバンク流『超』速断の仕事術、ファシリテーターの道具箱(共著)がある。

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