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 今の時代にあって、「出世」が何を指すかは難しいところでしょうが、「厳しいことに立ち向かうのがイヤ」という人が増えているのは、体感的に理解できるところです。ある企業の人事の方から「勉強会と称して、結果を求められないものには積極的に参加するけれど、TOEIC、PMPなど、結果がはっきり出るモノは避ける人が多い」と聞いたこともあります。

 僕個人的に思うのは、みんながみんな、競争しなくても良いと思うんですよね。釣りバカ日誌のはまちゃんは極端にしても(笑)、もっと自分が楽しければいい、という人だっていてもおかしくない。
 ただ、僕はそこにはアドバイスもできないし、申し訳ないけれどそういう人に興味はないんですよ。切磋琢磨し、さらに高みを目指す人なら、いくらでも応援したい。そう考えています。

 で、この記事の本題である留学は、僕個人的には自分を磨きたい日本人には友好的だと考えています。もともと語学に弱い日本人ですから、なかなか中国人のように独学だけで言葉を身につけるのが不得意な人が多い。
 さらに、語学だけではなく、その言語を使いこなす人たちが、どのように考え、どのような表現をするのか、といったことは、語学だけを身につけても理解しづらいところです。
 海外に行ってみると、なぜこの民族は謝らないのか、といったことも理解できます。(良いとか、悪いということではなく)

 この記事を読んでいて感じたのは「出世」という質問の仕方が良くないというか、時代に合っていないのかも、ということです。出世したところで、気がつくと経営は行き詰まっているかも知れない。どんな大企業ですら、分からないわけです。銀行が統合され、証券会社が破綻し、日本のフラッグシップキャリアが経営再建に取り組んでいる今、「出世」とかいう言葉ではなく、ストレートに収入とか給与という言葉で質問してみると、もう少し違った答えが返ってくるのかな、なんて感じた週明けです。

kumaboo

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プロフィール

大木 豊成

大木 豊成

スマートフォン法人導入コンサルティングのイシン株式会社 代表取締役。
著書に、iPad on Business、ソフトバンク流『超』速断の仕事術、ファシリテーターの道具箱(共著)がある。

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