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 うちの近所にあるブックオフですが、なかなか無精で不要な本を持っていかず。で、溜まりに溜まった本を、ようやく持っていってきました。とても親切なスタッフの対応。番号札を渡され、待つこと15分。
 その間に店内をうろうろしていたら、欲しいCDがいくつもあって、本を売ったお金で買おうと楽しみにしていたところ、ようやく番号を呼ばれてレジに行ってみると、

「本日は貴重な本をお持ちいただき・・・・900円です」
 「な・・・」

 まぁ、安いとは思っていましたが、特にビジネス書が売れそうな地域でもありませんしね。ということで、買おうと思っていたCDは4枚でしたが、そのお金で買えたのは一枚だけ。あとは自腹です。(苦笑)

 さて、この本の循環は本当に正しいのか、と考えています。ビジネス書と呼ばれる書籍は、一般的に1,300円くらいから1,800円程度。10冊買えば13,000円〜18,000円。今回持っていったのはもっとたくさん。
 本を売りたくないという気持ちも少しあったりするのですが、物理的に場所を占領されるので、それはそれで何とかしなくてはいけない。そう考えると、書籍の電子化って重要だと思うんですよ。
 で、紙の本が1,300円だとすると、電子書籍になると700円とか、下手すると300円とかになってしまう。これって、僕は違うと思っています。物流にいくらかかるから、その分は差し引く、という計算ではなくて、マーケットでいくらの価値があるからその価格で売る、あるいは少しだけ下の価格に設定する。こう考えるべきだと思うんですよね。だから、紙で1,300円で売れる本なら、電子書籍では安くても1,000円。それ以下で売るのは、もともとの価格設定が違っていたんじゃないか、ということになってしまうと思うんですよね。

 先日、谷川さん佐々木さんが共同で電子書籍事業を始められました。両社とも、安売りの手伝いを考えておられるわけではないのが素晴らしい。
 谷川さんがブログに、

電子書籍ならではの紙にはない価値もあるわけで、そのあたりをどう対価に変えていけるか。電子書籍を企画、プロデュースする側が、そのメリットをきちんと伝えることはもちろん、その価値による成功事例というものを……

ということを書かれています。その通りだと思いますね。

 日本のiTunesStoreでは、まだiBookに書籍が上がっていません。ここで買いたいんですよね。別アプリ(プラットフォーム)ではなくて。
 こういう市場が広がることを、個人的に期待しています。

kumaboo

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プロフィール

大木 豊成

大木 豊成

スマートフォン法人導入コンサルティングのイシン株式会社 代表取締役。
著書に、iPad on Business、ソフトバンク流『超』速断の仕事術、ファシリテーターの道具箱(共著)がある。

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