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書籍をiPadで読みたい。そう考えている方は少なくないようで、「裁断サービス」で検索すると、ものすごくたくさん出てきます。段ボール箱にまとめて本を送って、裁断して返してくれるサービス、裁断後は溶解して書籍を無くしてしまうサービスなどが多いようですね。
書籍をたらい回しにする悪者扱いになっているところもあるようですが、それを言い出すとレンタルCDやDVDはどうなんだ、みたいな話になったり。著作権の話は、どこまでいっても白黒がつく話ではなさそう。
何はともあれ、前に買ったまま読み終わっていない書籍を7冊ばかり、キンコーズに持ち込みました。キンコーズでは「1回105円」という価格設定です。つまり、分厚い本だと2回、3回になるので、その場合は105円×回数で計算されるわけです。あと、ハードカバーだとそれを外すのに1回10円、つまり表と裏で20円になります。今回は合計で861円。これでスキャン準備OKです。
さて、裁断した後はオフィスに戻ってScanSnapでスキャンします。S1500Mというモデルでは、文字検索のオプションができますので、そのように設定してスキャン開始。サクサク吸い取っていきます。
さすがに100ページもセットできないので、少し減ったら足す、少し減ったら足す、という作業が必要になりますが、スキャン+検索可能PDF化で、200ページちょっとの本で3〜5分くらいかと思います。
あとは、iPadの好きなアプリに入れるだけ。僕はi文庫HDが好きなので、そこに入れていきます。旅行に出かけるときには、こうやって何冊も入れておけていいですよね。
裁断後の書籍はちょっと寂しい気もしますが、コンテンツを持ち歩くことができるのは便利です。読みたくなったら、すぐに探せますしね。
こう考えてみると、紙に印刷されたものを裁断してデータにする。紙は古新聞と一緒に出す、ということになるのですから、あまり良い循環ではなさそうです。紙と本と同時にiPhoneなりiPadなどで読めるものになって出てきてくれるといいのに、と改めて感じた今日この頃です。
NPO学生ネットワークWANの理事になって、いろいろな企画を運営する学生たちとのやり取りすることが増えました。
学生がいきなり、プロジェクトを上手に動かせるか、というとそんなわけはありません。「誰が」「何を」「いつまでに」「どのように」するのか、といった視点を身につけられるようにアドバイスしながらプロジェクトを横からサポートしていくわけです。
一方で「学生らしい○○」という言葉があります。形容詞なので「これこそ学生らしい○○だ」と特定することは難しいのですが、僕が学生たちに求める「学生らしい視点」というのは、収支を度外視した規模の大きなアイデアとか、我々だと既成概念や制約条件から考えつかないようなポイントを提示してくれることです。
もちろん、プロジェクトである以上、収支は考えなくてはいけませんし、制約条件内でやらなくてはならないわけですが、それにとらわれずに考えることも必要だと思うんですよね。
当社の場合ですと、それを合宿で考えたり、会議室に籠もって脳みそを絞るわけですが、そういう視点が欲しいな、と思うのです。
一方で、だからといって妄想のようにアイデアばかり言い合っていてもプロジェクトは動きませんし、ゴールに到達できません。自分たちが出したアイデアを、どうやって具現化していくか、落としどころを見つけるのは社会人らしい動きであるはずです。もちろん社会人にも言いっぱなしの人はいますが(苦笑)。
WANは九州発のNPOですが、東京オフィスは弊社に置き、少しずつ東京、関東地区での活動も広げ始めています。ネット社会で完結するものではないので、地道な活動の延長線にあるのですが、これらも次世代の日本、社会を担っていく人たちに役立てば、ということでやっている次第です。
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