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 方波見さんが、iPad購入ボタンを押さなかったことについて書いておられます。なるほど、確かに「活用するだろうか」と考えるのは当然だと思います。徹夜してまで並んでいるのは、いわゆるアーリーアダプターであり、Appleファンの方々が主でしょうから、あの盛り上がり=だから、何でもかんでもいいよ、とはなりませんよね。

 今までいろいろな企業のトップ、営業マン、営業部門長といった方々とiPadを見ていただきながら話し合ってきたことから、iPadを活用しそうな人、活用できそうな職種について、書き出してみたいと思います。

1.外出時にメール返信すると、帰社の仕事が減る営業マン
 営業マンが、帰社後にメール処理をしていると残業が増える。そういう会社では、導入されるとよいかもしれません。もちろんiPhoneで、というのもありですが、人によってはiPhoneの小ささにストレスを感じる方もいるようですので、iPadで済ませてしまう。もちろんネットブックでも可能でしょうが、そこはiPadでスタイリッシュに。

2.保険会社の営業マン
 保険会社には、それぞれ自社のシステムがあり、外出がメインの営業マンは外から会社のシステムにアクセスし、保険料算出やライフプランのシミュレーションなどをして、それを顧客に見せて説明していると思います。
 このシミュレーションをiPadで見せると、かなり美しく見せることができると思うんですよね。あと、Windows機と違って起動時間が速い。お客さんをお待たせする時間がぐんと減るのではないでしょうか。

3.出張の多いエグゼクティブ
 あえて経営者と書かないのは、社長に限った話ではないと思いますので。でも、自分のポジションからすれば、いわゆる営業活動ではない、という方のことです。
 各地の営業所を廻ったり、海外の取引先に行ったりする場合に、大きなパソコンを持っていったところで、やることはメールが中心、という場合にはiPadが向いているのではないか、と。
 添付されたExcelやPowerPointの資料も、添削して返すこともできますし、何より取引先の前で出すのにもいいですよね。こちらも、スタイリッシュがキーワードかも。

4.自宅でネットを見たい、でもPC苦手な主婦
 PCというと、苦手意識のある方っているようです。特に長年主婦をやっておられると、別にキーボードに触る必要性がないんですよね。でも、なんかいろいろと気になるし、P.T.A.なんかでもそういう話になる。
 iPadにはソフトウェアキーボードがありますが、物理的なプラスティックキーボードより抵抗がないようです。これは、67歳の義母がそうでしたし。

 まだまだいらっしゃるとは思うのですが、全ての人に向いているわけはないのかも知れません。人によっては、無駄なものであるかも知れません。これは、自動車が必需品である人がいたり、無駄・贅沢品である人がいるのと同様に、立場・状況によって違うと思います。僕が必需品であると思うから、皆さんにも必需ですよ、と押しつける話でもないですし。

 僕が一番感じるのが、1の営業マンです。外出時にアポイントがずれて、すき間があいてしまい、喫茶店で時間を潰す、という経験はないでしょうか。その時間に、ササッと会社のメールを返信してしまえたら。
 また、ネットブック、モバイルPCを持っている方は、Windowsを起動して、ログインして、モバイルカードを接続して、VPNソフトを起動して、会社のシステムにアクセスした頃には10分経過、といった経験ありません?僕はあります。
 Macもそうですが、iPadの起動時間はもっと速い。これはもう、WindowsのモバイルPCには戻れないと感じてしまっています。もちろん、使い方ですが。

kumaboo

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プロフィール

大木 豊成

大木 豊成

スマートフォン法人導入コンサルティングのイシン株式会社 代表取締役。
著書に、iPad on Business、ソフトバンク流『超』速断の仕事術、ファシリテーターの道具箱(共著)がある。

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