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Aaa ソファに座ってiPadを操作する。日本時間2010年1月28日に、スティーブ・ジョブズ氏は、今までにない、壇上にソファを持ち込んでiPadのデモを行ないました。

 前から感じていたことなのですが、iPadをキンドルなどの電子書籍リーダーと比較してみたり、ネットブックといったWindowsPCと比較するのはナンセンスである気がしています。
 かくいう僕自身も、実際に触ってみるまでは「なにと比較するべきなんだろう」と思っていたわけですが、実際に手にしてみて、触りまくってみて、その考えは吹っ飛んでしまいました。いや、正確には混乱してしまったんです。

「これは、いったい何だろう?」

 確かに、電子書籍リーダーとして秀逸です。キンドルは白黒ですが、iPadはフルカラー。iBookアプリの中にサンプルとして入っている「くまのプーさん」を見てみると、かわいいプーさんの絵。これはカラーだから為せる技。でも、これだけのためにキンドルの2倍近い重さである必要はないわけです。
<追記:10/04/12 08:45>
 iBookのページのめくり方は、Appleならではのこだわりです。文章では説明しきれませんが、まさにページをめくるアクションそのもの、です。
<追記終了>

 PCと比べてみると、平たくて真上から見下ろすスタイルって、少し違和感を感じる。でも、純正のカバーをつければ斜めになっていい感じ。
 キーボードはプラスティックキーボードではないので、入力している時の感覚が全然違います。でも、何の違和感もなく入力できてしまう。日本語変換も分かりやすいし、変換も速い。

 何よりすばらしいのは、(Apple製品に共通することですが)説明書は一切附帯されていないし、必要ないということです。もちろん、iPhoneを触ったことがない方は、電源の位置が分かりづらいとか、ホームボタンの意味などに戸惑うかも知れませんが、そういうことは普通のPCだってあり得る話ですよね。Wi-Fiのオンオフが付いていたり、いなかったりというような。

 これって、いったいなんだろう、と考えてみたときに、何か既存の製品と比べたがっている自分に気がついたんですよね。どこかで、自分が知っている分野で議論をしたがっている、ということです。
 でも、iPadは間違いなく新しい分野なんだと思います。僕のMacBook Proと比べると、たしかにPCだけの機能としては劣る。でも、普段外出時にやりたいことは全部できてしまう。プレゼンだって、この画面があればプロジェクター無しでも大丈夫だし。(4/10のAUGM長崎では、松村太郎さんがiPadからプロジェクタに出力してデモを行なっていました)

 電子書籍リーダーの定義は、電子書籍(この表現がいけない気がしている)側が変化すれば、それに追いついていけるか、ということになります。
 ここについて書き出すと長くなりそうなので、これはまた別の機会に。

 我々に新しい問いかけをするiPadは、今月中に日本でも発売されるとなっていますね。通信事業者の準備は分かりませんが、Wi-Fiモデルは間に合うのだと推測しています。

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 iPadが手に届く前に、自社での活用を考えてみたい方は、ぜひご連絡ください。
メールはこちら。TwitterIDは、kumabooです。

kumaboo

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プロフィール

大木 豊成

大木 豊成

スマートフォン法人導入コンサルティングのイシン株式会社 代表取締役。
著書に、iPad on Business、ソフトバンク流『超』速断の仕事術、ファシリテーターの道具箱(共著)がある。

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