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 2010年も景気が悪いという説が強いようです。悪いと言うとどんどん悪くなりそうなので、僕はできるだけ口にしないようにしているのですが、耳にはたくさん入ってきます。
 日本は、いわゆる中小企業あるいは小規模事業者、零細企業と呼ばれる企業がほとんどであり、景気の影響を受ける企業のほうが多いのだろうと思います。
 そんな中、目の前に一つのフランスパンが届いたとしたら、あなたはどうやってそのフランスパンを食べるでしょうか。

1.フランスパンを届けてくれた仲間と分けて食べる
2.全部自分で食べる
3.届けてくれた仲間に一欠片だけ渡して、残りは全部自分で食べる
4.その他

 実際にフランスパンを分けて食べる場面に遭遇することはないでしょうが、これを受注とか、お金といった言葉に変えるとどうでしょうか。
 現代日本では、契約を踏み倒す会社などない、と思われているかも知れませんが、実際にはたくさん起きていると、とある弁護士の方からお伺いしたことがあります。契約を踏み倒されたのだから、裁判で決着を付ければいい、と考えるのは大手企業かも知れません。中小企業、零細企業では、裁判を待つほど余裕がなかったり、次の受注に影響を与えたくない、といった理由で泣き寝入りになっているケースが多いのだとか。
 いわゆる、下請法(引用:@IT情報マネジメント)というものもありますが、それは支払い時期に関してです。

「次の発注で埋め合わせをするから」
「今回はうちも儲けが少ないので、お互い我慢しませんか」
「今回の受注は、注文生産(カスタマイズ)になるので、契約外なんですよ」

 こんなことだけではないかも知れません。小さな会社は、こうやって我慢をしているケースは少なくないそうです。

 僕が20代の頃、上司から「お客さんからも、業者さんからも、ご馳走になるな」と、くどいほど言われていました。同時に、業者を苛めてはいけない、ということもです。それは、回り回って自分に跳ね返ってくることもあるでしょうし、そもそもそれはアンフェアだから、という意味だったと捉えています。

 目の前に一つしかないフランスパン。その食べ方で、その会社の本質、その人の本質が見えてくる気がします。ちなみに、この四択では、3を選ぶ企業が多いそうです。「少しだけ分けてやるから、早く帰れ」といったところでしょうか。ちょっと寂しい気がしますが。

kumaboo

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プロフィール

大木 豊成

大木 豊成

スマートフォン法人導入コンサルティングのイシン株式会社 代表取締役。
著書に、iPad on Business、ソフトバンク流『超』速断の仕事術、ファシリテーターの道具箱(共著)がある。

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